文化構想学部シラバス2021
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には、天台法華思想は言うまでもなく、天台浄土教信仰や山岳信仰、また本地垂迹思想を示す話も少なくない。さらに、日本最大の説話集今昔物語集巻12〜14の主な出典とされるため、説話研究においても重要視されている。本演習では、最初に、教員が法華験記の基礎知識について概説する。その後、いくつかの話を提示しながら、調査・発表の方法について紹介した上で、担当を決めて輪読していく。毎回の受講生による発表の後、全員参加の質疑・討論時間を設ける。積極的な参加が必要である。授業の到達目標平安時代の日本における法華経信仰のあり方を理解するとともに、仏教説話や霊験記を読み解くための基礎知識を身に修める。成績評価方法試験0%レポート50%演習で発表を行い、担当した箇所に関するレポートを提出してもらう(4000字程度)。平常点50%発表内容や授業に参加する態度を総合して判断する。*三分の二以上の出席が、単位授与の必要条件となる。その他0%備考・関連URL原典を提示して読解するので、高等学校卒業程度の古文・漢文の基礎知識が必要である。科目名多元文化論系演習(宗教の文化史)ReligionandAmericanSociety担当者名チャンエドワードケイ多元2単位夏クォーター火5時限金6時限2年以上―――授業概要ThiscoursewillprovideanoverviewofthevariousreligioustraditionsintheUnitedStates,includingAmericanIndianreligions,Christianity,Judaism,Islam,atheism,andScientologynewagereligions.ThecoursewillbeconductedentirelyinEnglish,andstudentsshouldbepreparedtospeakinEnglisheachclass.NOTE:GiventheFacultyofLetters,ArtsandSciencesʼcurrentpolicyforthe2021academicyear,wewilltrytoholdatleasthalftheclassesface-to-face.However,thismightchangetoliveonlinecoursesviaZoomdependingonhowtheCOVID-19situationdevelops.IncaseweuseZoomduringtheassignedclassperiod,youwillneedtohaveaccesstoacomputerandtheInternetduringthesetimes.InstructionswillbepostedonWasedaMoodle.IfyouthinkyoumighthaveproblemswithaccesstotheInternet,letmeknow.授業の到達目標StudentswilllearnaboutthevariousreligioustraditionsandtheirsocialcontextsintheUnitedStates.StudentswillalsoutilizetheirEnglish-languagereading,writing,listening,anddiscussionskills.成績評価方法Readingquizzes(6x10pts)30%Grouppresentation25%Project25%ParticipationIn-classactivities20%科目名多元文化論系演習(海域文化交流史)ルイス・フロイス日本史を日本語でよむ・第7期担当者名伊川健二多元2単位夏クォーター火2時限金2時限2年以上―――授業概要ルイス・フロイスは1563年に来日し、1597年に没するまでの多くの期間を日本布教に従事したイエズス会士で、その著作日本史は著名である。その一方で、柳谷武夫訳は第3部まであるなかの第1部のみの重訳であり、松田毅一、川崎桃太訳は原書の秩序を再構成しており、第1部から第3部までを原秩序に沿って読むことができる邦訳は存在しない。本演習では、既存の邦訳に依拠しつつ、原秩序にしたがい読み進めていく。報告者は、担当箇所の要約を作成するとともに、追加情報を補い、書面で共有することで、フロイス日本史への理解を深める。本演習は1学期間で完結するが、フロイス日本史は伊川が担当する他の演習でも継続して読み進めていく。本演習では、第2部22章から第2部第47章までを予定しているが、適宜変更することがありうる。授業の到達目標フロイス日本史が描き出す、戦国から織豊期にかけての日本を、可能な限り日本側の情報を照合することで、虚実にせまり、異文化理解の複雑さを理解する。口頭報告に使用した書面の資料は、保存してフロイス日本史を主たる素材とする他の演習や、出版にも使用することがありうる。以下の具体的内容はあくまで予定であり、受講者との相談によるなどの事情により変更される可能性がある。成績評価方法試験0%実施しないレポート70%演習における口頭報告および配布資料(2回)平常点30%出席および授業時間中における発言その他0%※ただし、以下の条件にひとつでも当てはまる者は、原則として事情の如何を問わず不合格とする。・初回の割振りに欠席した者・発表担当回に欠席、あるいは出席しても発表できなかった者・出欠を確認した回の半数以上を欠席した者(半数を含む)専門演習―409―

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