文化構想学部シラバス2021
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科目名多元文化論系演習(現代ヨーロッパの諸問題)ホロコースト後のドイツ(法・政治・表象)担当者名武井彩佳多元2単位春学期月曜日3時限2年以上―――授業概要ドイツ連邦共和国という国家のあり方は、ユダヤ人の大量虐殺という事実に大きく規定されてきた。戦後ドイツはいかにナチズムの過去を克服しようと試みてきたのか。その歩みは政治・司法のみならず、教育、文化、芸術など様々な局面で展開し、戦後ドイツの中核的政治文化として定着している。ナチ犯罪者の司法訴追や、ユダヤ人との関係修復、社会における過去の表象などからその歩みを振り返る。またこうした流れがEUの人権政策や国際法の実践、ひいては映画産業・観光などの文化的領域においてどのような影響を与えているのか、考える。本演習では、自分で関心のあるテーマを選び、これに関して自分の視点から本・論文・映画・インターネットなどを調べて報告する。基礎となるテキストや映像資料のリストは授業の初回で配付する。報告を個人で行なうか、共同で行なうかは履修登録者数によるため、必ず初回の授業に参加し、担当箇所を決めること。授業の到達目標ドイツ連邦共和国によるホロコーストの過去との向き合い方を、法・政治・表象の観点から学ぶ。これにより現代ドイツ政治やその国際協調のあり方などを理解する視座を養う。ドイツ現代史やユダヤ研究を卒業論文のテーマとしたい人のための、専門的な学修への導入を行なう。成績評価方法試験0%レポート30%報告したテーマを深めて、レポートにまとめる。注をきちんとつけること。平常点70%40%は授業参加、30%は授業内での報告。その他0%科目名多元文化論系演習(フランス近現代文化)フランスとは何か・フランスを考える担当者名森原隆多元2単位春学期月曜日5時限2年以上―――授業概要フランスを文化、歴史、政治、思想などさまざまな観点から検討することで、今日の現代世界、及び、西洋世界におけるフランスのもつ普遍性や特殊性を考察してゆきたい。とくに、フランスの歴史の流れに基盤をおきながら、多方面に展開するフランス文化の意義や意味を再考する。演習は主に次の3点を適宜あわせながら行ないます。とくにグループ(個別)プレゼンテーションが中心となりますので、いずれも出席者の自発的、積極的な参加が必要です。1.フランスに関する文献(和文または英文)の輪読2.フランスに関する個別テーマでのレクチャー3.フランスに関するグループまたは個人でのプレゼンテーション授業の到達目標フランスについて、さまざまな角度から検討することで、受講生がそれぞれ独自のフランス像を構築することを目指す。成績評価方法試験:0%レポート:0%平常点評価:100%出席と平常点その他:0%科目名多元文化論系演習(北欧近現代文化)北欧の多元性と共通性を考える担当者名大溪太郎多元2単位春学期金曜日5時限2年以上――4授業概要北欧には福祉国家、男女平等、デザインなど様々な視点から関心が向けられているが、それはややもすると過度な理想化や礼賛に流れやすい。その背景には、北欧の諸国・諸地域それぞれの歴史的経験が捨象され、北欧という一つのイメージが自明のものとして独り歩きしていることがあるのではないか。また、現代の北欧の国・地域もそれぞれに課題を抱え、常に変化しつつあることは言うまでもない。本演習では、北欧近現代の諸問題についての研究発表と討論を通じて、北欧の多元性と共通性を考えるとともに、それが私たちにとってどのような意味を有するのかを探っていきたい。本授業はZoomミーティングを使用した【リアルタイム配信のオンライン授業】の形で行う。なお、オリエンテーションの一部はオンデマンド講義として配信する。授業の到達目標履修者が、北欧近現代の社会・文化の諸問題について、その歴史的背景と諸国・諸地域の差異・共通性を理解したうえで論理的に考察し発表できるようにする。異なる地域文化を主体的な問題意識をもって学ぶための視点と方法を身につけることを目指す。成績評価方法試験0%試験は行わない。レポート30%各自の研究発表と授業中の討論を踏まえた課題レポート。平常点70%研究発表の内容、出席確認を兼ねたコメントシート、議論への積極的な参加によって評価する。その他0%.備考・関連URL授業に関する連絡、資料配付、課題提出などにWasedaMoodleを使用するので小まめに確認すること。専門演習―406―

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