文化構想学部シラバス2021
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科目名初級チベット語1中央アジア仏教圏の標準語を学ぶ担当者名三代舞共通2単位春学期木曜日3時限1年以上―合併科目―授業概要チベット語は文法構造が日本語に大変よく似ており、比較的習得しやすい言語のひとつである。チベット語には口語・文語の二種類があり、口語には様々な方言や派生言語があるものの、チベット全域から、北インドのラダック・ブータン、ネパールをはじめとし、大変広い地域で使用されている。これに対し文語は、モンゴル、ロシアなどの口語のチベット語を使用しない地域でも使用され、世界で最大の仏教文献コレクションが現存している。チベット語の基礎を習得することで、北インドからシベリアまで馬に乗って長い旅に出ることも決して夢ではなくなるだけでなく、深淵な仏教哲学から密教にいたるまでの豊富な文献群を紐解くための入り口に立つことにもなる。本講義では、まったくの初心者を対象に、チベット語の基礎となる口語・文語を同時に学び、日常会話の基礎能力と、チベット語文献を読解するための基礎能力を習得する。授業の到達目標・チベット語の文字の読み書き、標準的な発音をマスターする。・口語チベット語の基本を学び、チベット語の日常会話ができるようになるための土台をつくる。・文語チベット語の基本を学び、チベット語の文章を読解するための土台をつくる。成績評価方法出席状況・課題提出状況・小テストなどを合わせて総合的に判断する。科目名初級チベット語2チベット語マスターへの入門担当者名三代舞共通2単位秋学期木曜日3時限1年以上―合併科目―授業概要本講義は、春期初級チベット語1の続編である。春期に引き続き、チベット語の基礎となる口語・文語を同時に学びながら、日常会話能力と文献講読能力を身につけることが本講義の目的である。チベット語を聞き、話し、読み、書くことができるようになるために、チベット語に固有な様々なジャンルのコンテンツを学ぶことで、チベット語の基礎をマスターして、旅行・交流・読書・調査・研究などの足掛かりをつくることが本講義の目的である。授業の到達目標・口語チベット語で日常的に最も頻繁に使用される基本的な文例と語彙を学び、置き換え練習を通じて、聞く・話す能力を高める。・文語チベット語で頻繁に使用される基本的な文例を学び、文献の読解と和訳能力の基礎をつくる。成績評価方法出席状況・課題提出状況・小テストなどを合わせて総合的に判断する。科目名現代文化概論1日本の演劇界におけるシェイクスピア本案舞台:英国ルネサンスから現代へ担当者名梅宮悠多元2単位秋学期金曜日3時限1年以上―合併科目―授業概要シェイクスピアの戯曲は日本においても様々な形式に翻案され続けてきた。イギリスより伝わった当初は盛んに翻訳され、本来の舞台作品として楽しまれるまでには時間がかかっている。そうして親しまれてきたシェイクスピア作品の数々は今や舞台や翻訳に限定されるものではなく、映画、TV番組、CMや漫画に組み込まれるようになった。本講義では、これまで日本人がどのようにして西洋のシェイクスピアを自国文化に取り入れてきたか検討する。扱う予定となっている舞台作品は、それぞれに特徴を持っているものばかりなので、シェイクスピアと日本の融合を効果的に鑑賞できるはずである。そこから現代に至るまでの経緯と、今後の改善点や行く末を想起し、現代文化がいかに古典的なものの上に成り立ち、またそこから変化していくものであるかを実感してもらいたい。シェイクスピアの原作に言及し、あらすじを解説は履修学生のグループ発表で補うこととなる。発表の順番に当たっていない学生も予め戯曲を任意のフォーマットで読んでおく必要がある。原文、現代語訳、日本語翻訳など、形は問わないので、講義ないでどの箇所が触れられているのか、また紹介されている場面がどこなのか認識できるようになっていると、効果的な受講が可能となるだろう。なお細かな形式については履修数などによって変更されるが、少人数の場合はグループディスカッションなども含めたい。最終課題は授業を通して鑑賞してきた様々なパターンの中から一つ(複数も可)を選んで更なる発展の可能性を考える学術的な発表(PPTに録音)か、自身の考察を反映させたシーンの収録(解説も必要)した創作的な発表のどちらかを受け付ける。授業の到達目標1)能、歌舞伎、ミュージカルなど日本の特徴的な演劇スタイルに親しむ2)シェイクスピアの戯曲数本に精通する3)日本演劇の相互の関係性と、それらが西洋演劇をどのように取り込んでいるか察知する成績評価方法試験0%試験は行わない。レポート20%最終課題を評価する。(授業概要参照)平常点50%授業への積極的な参加とコメントシートから評価する。その他30%基本的に出席することが求められる。講義―39―

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