文化構想学部シラバス2021
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会の歩みを洞察し、記録し、解釈するという営みはランケのはるか前から行われてきたし、ランケ以降の歴史学にも紆余曲折があった。本授業では、中世から現代にいたるまでの西洋歴史学の歩みを様々な観点から論じ、その特質を考える。本年度は、出口裕子(ドイツ中世史)、蝶野立彦(ドイツ近世史)、大森北文(ドイツ近代史)、今村労(ロシア近代史)、加藤義明(ドイツ近現代史)が順次担当する。授業の到達目標西洋史学の展開の過程とその背景にある歴史的事象についての知識を得るとともに、西洋史学の思考法を理解する。成績評価方法試験0%試験はしない。レポート70%授業内容に関するレポートを作成する。平常点30%出席状況。その他0%とくになし。科目名西洋史特論1戦争と社会担当者名森原隆他/赤松道子/奥村優子/中園恒明/早川理穂/松原俊文西史コース2単位春学期無フルOD2年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要戦争によって社会や国家がどう変化するか、戦争はどのように記憶され、その記憶は社会にどのような影響を与えているか、あるいはある社会の戦争観などを、研究史も踏まえつつ、特定の戦争を取り上げながら論じていく。5人が3回ずつ講義を担当する。予定している順序と内容は下記のとおり。(1)古代ローマの戦争と平和松原俊文(2)フランク王国の軍制度と教会奥村優子(3)フランス革命期の独裁と戦争早川理穂(4)ブラジルの国民形成と領土紛争:シスプラティナ問題とパラグアイ戦争中園恒明(5)戦争とロシア・ソ連社会赤松道子授業の到達目標ヨーロッパ社会において、戦争やコンフリクトのもつ意味を再検討することで、講義を通じて、戦争が社会に与えた影響のほどを理解できるようにする。成績評価方法試験0%試験はしないレポート70%授業内容に関するレポート作成平常点30%出席状況その他0%とくになし科目名西洋史特論2近現代ドイツ史−ドイツ史におけるナチズムを考える−担当者名紀愛子西史コース2単位秋学期無フルOD2年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要本講義では、近現代ドイツの歴史、特にナチ体制期の歴史を取り扱う。その際、通史的な理解だけでなく、ホロコースト、ナチズムにおける性、優生学など、回ごとに様々なトピックを扱いながら、一つの時代を多角的視点から捉えることを目指す。全15回の授業のうち、まず第1回〜第4回において、ヴァイマール期からナチ体制の崩壊までを通史的に概観する。その後、第5回〜第12回までの授業では、ユダヤ人、同性愛者、障害者など、ナチスによる迫害の対象となった種々の集団に焦点を当てながら、それぞれの集団とナチ体制との関わりについて講義する。第13回・14回では、戦後ドイツがナチスの過去とどのように向き合っているのかについても検討する。<※本講義は、全回フルオンデマンド授業にて実施する。詳細については、備考欄も参照のこと。>授業の到達目標ナチ体制期の歴史についての基礎知識を習得するのはもちろんのこと、近現代ドイツ史や現代世界において、ナチズムの過去がどのような重要性を持つのかを理解できるようになることを目指す。さらに、歴史的事象を多角的視点から検討する姿勢を養う。成績評価方法試験0%実施しない。レポート60%学期末に、授業内容に関するレポートの提出を求める。レポートの課題内容については、第1回のオリエンテーションにて提示する。平常点40%授業内で4回、講義内容に関する小課題の提出を求める(提出回は、第4回、第7回、第10回、第14回)。1回につき10点満点として採点し、平常点に加算する。その他0%特になし。備考・関連URL本講義は、全回フルオンデマンド授業にて実施する。授業動画と資料は、毎週木曜18時までに公開する。視聴期限は1週間(翌週の木曜18時まで)とする。講義―244―

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