文化構想学部シラバス2021
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科目名西洋史研究3(西洋中世史)中世ヨーロッパと地中海世界担当者名甚野尚志西史コース2単位春学期木曜日3時限3年以上―合併科目―授業概要初期中世から16世紀頃のヨーロッパ世界は、政治・経済・宗教すべての側面で地中海世界を中心に歴史が動いていた。地中海世界では、教皇権と東西の皇帝権を中心にキリスト教世界の政治的秩序が形成されるとともに、イスラーム世界の異文化とも出会う場であった。また、イタリアの諸都市とコンスタンティノープルとの交易を基軸としてヨーロッパ世界の経済発展を支えた場所でもあり、商人の移動により様々なモノ・人・情報が行きかった。この授業では、ヨーロッパ世界がどのようにして形成されたのかというヨーロッパ史の根幹にかかわる問題について、教皇権と皇帝権、イタリアの諸都市、ビザンツ、シチリアなどの諸国家の動きに注目しつつ、ヨーロッパ史の分岐点となるような重要なテーマを選んで講義をしていきたい。授業の到達目標地中海世界の歴史に視点を据えながら、中世ヨーロッパ世界がどのようにして形成され、発展していったのかを理解する。成績評価方法試験60%授業の内容について理解度を確認する。レポート0%なし平常点40%毎回、出席を取る。その他0%なし科目名西洋史研究4(西洋近現代史)19-20世紀イギリスの政治と社会担当者名松園伸西史コース2単位秋学期無フルOD3年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要授業計画にあるように、主に4つのテーマを扱う119世紀ヴィクトリア期社会とはなにか219-20世紀イギリスの民主化3両大戦間期のイギリス4イギリス帝国主義とはなにかこれらを柱に講義するが、1〜4のポイントの比重は、受講者の希望を受けて変更することがあります。したがって、シラバスにも変更はあり得ます。授業の到達目標・授業概要にあげたテーマを理解することで、近現代イギリスの政治、社会とは何であったかを考える。・授業にあたって、英文(平易なものを選びます)、和文の文献、史料を読んでもらうので、予習が必要である。・また随時、BBC制作の歴史教育プログラムを視聴する。成績評価方法試験0%レポート70%随時提出するもの。期末のレポートはありません。平常点30%出席状況などその他0%科目名西洋史特別研究1中世ヨーロッパの文字文化と社会担当者名甚野尚志西史コース2単位秋学期無フルOD2年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要中世ヨーロッパ世界において、文字文化や人々の文字能力が社会の変化にどのように貢献したかについて、古代末期から15世紀の活版印刷術の登場の時期まで考察する。具体的には、カロリング・ルネサンスでのラテン語と俗語の二重言語体制の確立、口承から文書主義による社会への移行、大学の成立と知識人の文字文化、都市の成立と商人の文字文化、宗教運動と文字文化の関係、活版印刷術による社会変動の問題などである。授業の到達目標中世ヨーロッパの文字文化について理解する。成績評価方法試験60%授業の内容をを理解したかどうかを確認する。レポート0%なし平常点40%毎回、出席を取る。その他0%なし科目名西洋史特別研究2スコットランド史担当者名松園伸西史コース2単位春学期無フルOD2年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要イギリス史=イングランド史であった時代はもはや過去になりました。1960年代以降北海油田の成功もあって、スコットランドは経済的に自立できるとの確信を強め、1997年ついに自治議会の開会に成功しました。そして2014年にスコットランドの完全独立をめぐって住民投票が実施され、これは僅差で否決され連合王国残留が決まりました。しかし英国のEUからの離脱(Brexit)に多くのスコットランド人は不満であり、独立について再度住民投票が行われる可能性は十分にあります。講義―242―

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