文化構想学部シラバス2021
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その他0%備考・関連URLできるだけ映画理論1から続けて受講するようにしてください。いきなり本講義から受講することを妨げるものではありませんが、そのために生じる不利益は各人の努力によって補うこと。科目名映画作家論作家主義の歴史と現在担当者名藤井仁子演映コース2単位秋学期無フルOD2年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要※本授業は全回オンデマンド授業として実施します。集団で製作され、しかも複製されて広まることが前提となっている映画において、誰が作家であるかを特定することは本来不可能です。しかし、批評上の目的からあえて特定の作り手(通常は監督)をそのフィルムの作家(auteur)と見なすことがあります。このような批評方針は作家主義と呼ばれますが、世界映画史の決定的な転換点であるヌーヴェル・ヴァーグの実践とも切り離すことができない作家主義とは、いったいどのような意義を持つものだったのでしょうか?本講義では、作家主義の歴史的意義を、その限界までも露呈させるようなクリティカルな事例を通して考察し、現時点での一定の総括を行ないます。作家概念が新たなかたちで強化されつつある現状についても視野に入れます。学部ディプロマポリシーに謳われるとおり、伝統的な学問分野を体系的に深く学び、時代の波に翻弄されることなく、確かな視点から人間の本質にアプローチするために必要な学力の会得を目指します。授業の到達目標映画における作家主義の問題を、その限界まで見定めたうえで、それでもなお何が可能なのか、実践的に探究してもらいます。成績評価方法試験0%レポート80%講義内容をふまえ、まとまった分量の作家論の執筆に受講生自ら挑戦してもらいます。平常点20%3分の2以上の出席を義務づけます(講義動画の視聴と簡単な小テストの受験をもって出席と見なします)。その他0%科目名映画ジャンル論アトラクションの映画再考担当者名木原圭翔演映コース2単位秋学期無フルOD2年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要アメリカの映画研究者トム・ガニングが提唱したアトラクションの映画(cinemaofattractions)は、映画研究の領域では最もよく知られ、かつ最も頻繁に言及されてきた概念の一つです。映画というメディアは単に物語を伝達するだけでなく、ショックや驚きなどを与えて観客を惹きつける一種のアトラクションとしての性質を持っているというガニングの議論は、論文の中で対象とされている初期映画研究を飛躍的に促進させただけでなく、現代の作品を含めた映画の本質的特性の一つとして認知され、1990年代以降の映画研究に大きなインパクトを与えました。本講義では、アトラクションの映画という概念を出発点としながら、様々な時代やジャンルに幅広くみとめられる映画のアトラクション性を概観し、その現代的意義について考察していきます。授業の到達目標アトラクションの映画に関する議論を通して、映画研究における重要概念の理解を深めるとともに、作品鑑賞や分析のための新たな視点を獲得すること。成績評価方法試験0%レポート60%授業内容に関連したレポート(3,000〜4,000字程度)を執筆してもらい、先行研究に対する読解力と受講者が提起する意見の独創性を評価します。平常点40%出席とリアクション・ペーパーによる総合判断その他0%備考・関連URL教室での対面授業が難しい場合は、原則リアルタイム配信(Zoom)で実施する予定です。科目名大衆映画論映画ジャンル論担当者名河野真理江演映コース2単位春学期金曜日4時限1年以上―合併科目―授業概要・ハリウッド映画を例に映画ジャンル論の基礎を学び、映画の物語の構造やジャンル映画と社会との関係についての理解を深める。・作家論とは異なる、カテゴリーとして映画作品を見る視野を培うことで映画の産業的側面について学ぶ。授業の到達目標・フィルムスタディーズにおける基本的概念の習得。・映画ジャンル論における基本的概念の習得。・ジャンル映画の意義についての知識を身につける。成績評価方法試験0%講義―221―

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