文化構想学部シラバス2021
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演劇学を究めたい学生にも、一般教養として演劇を知っておきたい学生にも、受講をお薦めしたい。西洋演劇2と内容は連続しておらず、西洋演劇1のみを受講することは充分に可能であるが、合わせて受講することが望ましい。教室における対面授業を前提とするが、感染状況によっては、オンライン(リアルタイム)授業に変更する。授業の到達目標・西洋演劇の歴史の基本知識を身につける。・演劇が歴史上、生み出してきたすぐれた才能と作品を知り、その特徴を理解する。・演劇を特徴づけている美学的規範、文化的生産条件が時代と地域に応じていかに変化するのかを理解する。・所与の社会において、演劇がいかに位置づけられ、実践され、受容されてきたのか、政治的・社会的な変化が演劇にいかなる影響を与えてきたのかを知る。成績評価方法授業参加と試験によって総合的に評価する。感染状況によっては試験はレポートに代える。科目名西洋演劇2現代演劇の理論担当者名藤井慎太郎演映コース2単位秋学期木曜日4時限2年以上―合併科目―授業概要現代アートは概して分かりにくいと言われる。ポストドラマ的と形容される現代演劇もまた、その例外ではない。戯曲のない演劇、台詞のない演劇、ダンスのような演劇、劇場以外の場所で行われる演劇、俳優のいない演劇、たった一人で経験する演劇・・・、今日では演劇の意味は拡大し、旧来の演劇が存続する一方で、演劇らしからぬ演劇が大きな存在感を示している(小説における書物と読者の関係、映画におけるスクリーンと観客の関係とちがって、演劇においては見る者と見られるものとの関係が固定されておらず、その関係性の構築も作品の一部をなしていることがその一因だといえるだろう)。そんな現代演劇を見て、読み、理解するために必要になると思われる理論的な知識を、検討に値する具体例(一般的に高く評価されている戯曲・作品記録映像、演劇論・演劇理論)を通じて講義する。演劇学を究めたい学生にも、一般教養として演劇を知っておきたい学生にも、受講をお薦めしたい。西洋演劇1と内容は連続しておらず、西洋演劇2のみを受講することは充分に可能であるが、できれば合わせて受講してもらいたい。教室における対面授業を前提とするが、感染状況によっては、オンライン(リアルタイム)授業に変更する。授業の到達目標・西洋演劇理論の基本知識を身につける。・テクスト、空間、身体、社会との関係の観点から演劇の特徴を理解する。・演劇を規定してきた美学的規範、社会的生産条件を理解する。成績評価方法授業参加、レポートによって総合的に評価する。科目名日本の現代演劇演劇改良運動からチェルフィッチュまで―アングラ演劇以降を中心に担当者名内野儀演映コース2単位春学期火曜日3時限2年以上―合併科目―授業概要明治・大正・昭和期におけるさまざまな演劇の近代化/西洋化の試みの歴史を振り返った後、1960年代以降の創造的な演劇に焦点を当て,現代のポストドラマ演劇までを映像資料を利用しつつ概観する。授業の到達目標明治維新以降の、近代化/西洋化プロジェクトとしての近代的演劇の模索,1960年代の反近代/反西洋を標榜した文化革命の一部としてのアングラ演劇の実験,さらに1980年代の小劇場演劇の隆盛、1990年代の現代演劇の公認化の流れを経て、ゼロ年代演劇そして同時代の多様な演劇実践について,基本的知識を獲得し,自分自身の視点をもって説明できるようになることを目指します。成績評価方法試験0%レポート70%レポートの課題そのものは、受講者の反応を見てから決めますが、最低でも4000字程度のエッセイを提出していただく予定です。平常点30%基本的には、毎回出席を取ることは考えていませんが(受講者数が少数の場合は、毎回出席を取ります)、対面授業で行えた場合は、全部で5回程度出席を兼ねてレスポンス・ペーパーを授業終了時に提出していただく予定です。それを、最終的な成績に反映させます。その他0%備考・関連URL版権の問題もあり、基本的には対面授業を予定していますが、新型コロナウィルスの感染状況によっては、オンディマンドに移行する可能性があります。その場合、版権の問題もあり、ネット上にあげられている映像資料のみを参照する可能性があります。科目名テクストと演出担当者名大崎さやの演映コース2単位秋学期無フルOD2年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要テクストと演出の関係について考えると、現在では戯曲等のテクストに演出家が手を加え、演出を施して上演する形態が(も講義―218―

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