文化構想学部シラバス2021
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できるようになるはずです。適時、古教会スラヴ語および中世ロシア語のテクストを読み、授業で扱ったロシア語の歴史的変化が実際の文献でどのように反映されるかを、実例を見て確認します。授業は言語そのものに生じた変化(歴史文法)が中心になりますが、必要に応じて、文化的・歴史的背景に関する解説も行います。ロシア語史を理解するためには、現代ロシア語の確かな知識が不可欠です。文法に自信がない人は、授業前に一通り復習しておいてください。歴史的変化を追っていく授業なので、積み木が一つでも抜けてしまうと理解が難しくなります。授業には毎回出席するよう心がけてください。基本的に毎回、その日の授業内容に沿った課題を出し、理解度をチェックします。皆さんからの提出物を添削した上で返却し、翌週の授業冒頭で解説をしますが、その際、授業進度、扱う内容に変更が生じる可能性があります。以下の授業計画はあくまでも目安とお考えください。授業はリアルタイム配信のオンラインで実施します。授業の到達目標ロシア語の歴史を学ぶと同時に、歴史的変遷を知ることで現代ロシア語の文法事項等をより深く理解することを目標とします。成績評価方法試験0%なしレポート0%なし平常点100%毎回の授業で出される課題の出来映えと、授業での出席、貢献度によって総合的に判断します。なお、これは講義がすべてオンラインで行われる場合を想定しての成績評価方法です。もし、危険レベルが0となり、対面授業が全面的に再開された場合は、授業後の課題を減らし、学期末レポートを課す可能性もあります。その他0%なし科目名ロシア中世文学ロシア的伝統の形成とロシア中世文学担当者名三浦清美露文コース2単位春学期無フルOD2年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要19世紀におけるロシア文学の爆発的開花は、プーシキン、ゴーゴリ、ドストエフスキイ、トルストイ、チェーホフといった大作家の名前とともに記憶されるが、それを準備した中近世ロシア文学の独自の伝統が存在したことを忘れてはならない。それは、キリスト教正教の価値観が支配的でビザンツの影響が強い記述文学と、キリスト教正教の枠内にとどまらない独自の文化的伝統が息づいている口承文芸の2つの軸からなっており、両者の併存が中世ロシア文学の特徴であった。ロシアの文字文化は、10世紀末のキリスト教受容にはじまったが、両者が融合を遂げるのはようやく17世紀のことであり、ピョートル改革を経験した18世紀にはおもに西欧の影響下でロマノフ家の宮廷を中心に今までの時代と異なる性質の文学が開花した。この授業ではロシア中世文学の伝統を比較文学的な考察をも交え、イコノロジー、民俗学、歴史学などの関連諸分野にも目を配りながら、おもにキリスト教黎明期の中世ロシア文学について学んでいく。授業の到達目標ロシア中世文学を成立させた宗教的なファクター(ロシア正教の伝統)に十分な注意を払いながら、キリスト教黎明期の文学的伝統の特徴を、時代を追って把握し、前近代ならびに近現代ロシア文化の基層部分にたいする理解を深める。成績評価方法試験0%試験はしない。レポート20%より良い成績を目指す人は力を傾けてほしい。平常点80%授業内容の要約、感想、質問を書かせる毎回のリアクション・ペーパーを、以下の観点から評価する。①テクストと向か合えているか。②テクストと向き合うことを通じて自分の考えを持ち得ているか。③それを的確な日本語で表現できているか。その他0%特になし。科目名ロシア現代文学担当者名神岡理恵子露文コース2単位秋学期月曜日3時限2年以上―合併科目―授業概要この講義では、戦後のロシア文学の流れを理解し、読解を通して作品を読む力をつけていくことを目指します。まずソ連時代の文学状況(社会主義リアリズム、亡命文学、地下文学など)を把握した上で、戦後の雪どけ期の文学を現在の視点から捉え直し、以降、新しく生まれていった文学の傾向を概観します。当時公式に認められずアンダーグラウンドで独自に活動した作家たちの創作活動はとりわけ重要であり、彼らの存在なしには成立しえなかった現代ロシア文学を、当時の文化・社会状況も踏まえて読み直していきます。近年、翻訳で親しめる作品も増えているため、多様化した最新の動向まで扱います。ロシア文学やロシア語の知識は不問、翻訳テクストを使用します。受講生は授業で扱う作品(毎回授業で用意します)をあらかじめ読み、各自積極的な読解を実践してもらいます。授業の到達目標戦後ソ連の時代から現在までのロシア文学の流れと基礎知識を習得し、作品を読解する基礎を身に着けることを目標とする。成績評価方法試験0%該当なしレポート50%学期末にレポートを課します。平常点50%講義内で扱う作品の読解を毎週レビューしてもらいます。出席は3分の2以上必要となります。講義―212―

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