文化構想学部シラバス2021
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備考・関連URLオンデマンド授業を主とするが、可能であれば、リアルタイムのオンライン・ディスカッション等を組み合わせる。詳細は授業中にアナウンスする。授業計画で記した各項目は、扱うテクストや授業進度によって、若干の変更が加えられたり順序が前後したりする場合があるが、その場合は授業中にアナウンスする。科目名英文学講義IdeasinContext2アメリカの短編小説を英語で読む担当者名都甲幸治英文コース2単位春学期無フルOD2年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要19世紀から1970年代までのアメリカ作家たちが書いた5ページから17ページほどの短編を毎週読みながら、アメリカ文学を読むとはどういうことかを考えていきたい。授業の到達目標アメリカ文学の面白さを体感する。成績評価方法レポート70%平常点30%科目名英文学講義IdeasinContext3アメリカのロマン主義担当者名堀内正規英文コース2単位春学期金曜日3時限2年以上―合併科目―授業概要この講義では、19世紀のいわゆるアメリカン・ルネサンスと呼ばれるアメリカ文学について、ロマン主義という大きな時代の文脈の中で紹介しながら、重要なポイントをつかみとってもらいたいと思います。19世紀半ばのアメリカ合衆国には、たとえば黒猫やアッシャー家の崩壊で知られるエドガー・アラン・ポーや緋文字の作者ナサニエル・ホーソーン、白鯨を書いたハーマン・メルヴィル、自然をはじめとしたエッセイで有名なラルフ・ウォルドー・エマソンやウォールデンのヘンリー・D・ソロー、草の葉の詩人ウォルト・ホイットマンや、生涯ほとんど作品を公けにせず、自宅の敷地から一歩も外に出ないで1800近くの詩を書き続けたエミリー・ディキンスンなど、きわめて重要な書き手たちがいっせいに登場しました。それは、18世紀終盤にアメリカ合衆国がイギリスから独立してまだそれほど間もない時代の、いわばアメリカ独自の文学の最初の(といってもいい)豊かな実りでした。(彼らの多くは南北戦争後まで書き続けましたが、この授業の中心になるのは南北戦争以前になります。)その世界は罪や悪といったダークなものから、人間のnatureに善なるものを見て、おおらかにどこまでも広がる世界を歩むような明るいものまで、実にコントラストに富んでいますが、いずれも、いま在る〈ありのまま〉の社会(世界)の現状には満足できず、想像力の世界、紙の上の世界で理想をとことん追求するような、〈反‐現実〉の側面を強く持っています。それはある意味では、アメリカ合衆国建国の理想が実現されていない現状の社会の在りように対する批判でもあり、〈ここではないどこか〉から現実を逆照射するような機能を持っていました。本講義では、こうした書き手たちの主要なテクストの極めつけのところを原文で紹介しながら、自然、想像力、革命、民主主義といった言葉をキーワードとして、今のアメリカにもつながる〈原点〉のようなものを提示したいと思います。授業の到達目標19世紀アメリカ文学についての理解を深める。成績評価方法試験0%試験はしません。レポート50%授業で出された論点を理解しているか、自分なりの視点を持っているか、論理的に書けているか。平常点50%出席は重視します。3分の2以上必須。その他0%なし。科目名英文学講義IdeasinContext4原文読解を通じてアメリカ現代詩の世界を探る担当者名山内功一郎英文コース2単位秋学期無フルOD2年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要この授業では、1950年代から現代にかけて登場したアメリカ詩人たちの代表作を原文の英語で精読し、アメリカ詩がいまここで(hereandnow)どんな意義を持っているかを探る。履修者の皆さんには英文資料を熟読してもらい、さらに日本語訳の作成等も行ってもらうことになるだろう。なお対象となるアメリカ詩人たちの属するグループは、概ね次のとおりである:①ビート・ジェネレーション②告白詩・ニューヨーク派等③現代の詩人の詩と批評講義科目の範囲内で、できるだけ履修者の皆さんの意見交換も取り入れ、双方向的な授業を展開する予定である。学期中にレポートを提出してもらうことになるので、履修者の各自が授業の中で知識を吸収すると共に、能動的に自論を展開するよう促したい。授業の到達目標・英語で書かれた詩(または英訳された詩)を正確に読み解く力を身につけること。・英文の批評を原文で読み解き、作品解釈に役立てる力を習得すること。・オリジナルな解釈を確立し、それを効果的に表現する文章能力を身に着けること。講義―191―

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