文化構想学部シラバス2021
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授業の到達目標文学史の目標は、作家や作品の名前を覚えたり、作品の発表年や概要を覚えたりすることにはない。そうではなくて、一人の作家のなかから言葉がいかに紡ぎだされてくるか、それはどのような言葉としてあらわれてくるのか、それが同時代においてどのような意味をもっていたのかを、どれだけ生き生きと感得できるか、ということではないだろうか。とりわけ明治・大正期の文学は、近代文学とはいっても、現代からみると非常に遠くて古い時代の文学に思われるけれども、実際には人間の生き方と言葉が大きく変貌して、若い表現者による新しい言葉が次々と生まれてきた。その一人である島崎藤村は、新しき言葉はすなはち新しき生涯なりと語っているが、彼らにとっては、言葉を新しくすることが、その生き方を新しくすることにほかならなかった。そうした明治・大正期の文学をより親しいものとして受容するだけでなく、言葉で表現することの意味を、作家の原稿なども材料にして考えることができれば、それに過ぎる達成はない。成績評価方法試験0%レポート70%授業中にそのつど課題を提示し、そのなかからいくつか選択して学期末にレポートとして提出する。具体的には最初の授業で説明する。平常点30%毎時間の出席、ならびに授業への積極的な参加やレビューシートへの記入などを、平常点として評価する。その他0%科目名日本文学史6(現代文学)昭和、平成の文学担当者名田部知季日文コース2単位秋学期無フルOD2年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要様々な作品に触れながら、昭和、平成の文学史を通観する。文学史とは作家名や作品名を時系列に並べた無機質な年表ではなく、時代時代の人々が紡ぎ出してきた言葉を、特定の目的意識のもとで編み直す営みである。本講義では作品の読解を基本としつつも、政治や経済、文化といった時代状況にも言及しながら、文学という現象を多角的に捉える。ただし、取り上げられる作品には限りがあるため、授業を糸口として、関心を持った時代のテクストを積極的に手に取ってもらいたい。そのなかで、既存の文学史自体を批判的に再考する手掛かりが得られるかもしれない。なお、本講義では毎回の授業後に課す小テストへの解答を以て出席とみなす。授業の到達目標(1)昭和期以降の文学史に関する知識を身につけ、主要な論点について説明できる。(2)昭和期以降の文学作品を時代的な文脈のなかで鑑賞、評価できるようになる。(3)授業で紹介した視点を踏まえ、特定の文学作品の史的な位置づけをレポートとしてまとめられる。成績評価方法試験0%試験は実施しない。レポート70%昭和、平成の文学について理解した上で、自分なりに文学テクストの読解や評価ができているか。平常点30%出席を兼ねた毎回の小テスト、コメントシートの内容、出席率等から総合的に判断する。その他0%なし。備考・関連URL本授業は全回オンデマンド授業として実施する。毎週1週間の受講期間を設け、期間内の視聴と小テストへの解答を以て出席とみなす。科目名中国近現代文学史1(作品で読む中国20世紀文学)作品で読む中国20世紀文学史担当者名千野拓政中文コース2単位春クォーター月3時限木2時限2年以上―合併科目―授業概要本科目は20世紀初頭から1930年代前半(日中戦争)までの中国近・現代文学の流れを概観します。じつは、近・現代も文学も19世紀(すなわち近代以降)に形成された概念にほかなりません。では、新たに生まれた近・現代の文学とは、それまでの物語や詩とどう異なり、どんな特徴を持っているのでしょう。講義では、実際に作品を読みながら、中国で近・現代文学がどのように誕生し、どのように変遷し、どのような課題を抱えてきたかを、最新の成果を交えて考察します。文学テクストだけでなく、多様な資料を手がかりに、文学の生産消費再生産行為としての側面や、文学とともに中国の近・現代文化を構成している諸事象、社会的背景についても考察します。児童文学・エンターテインメント・映画・マンガ・アニメなどの関連分野、同時代の日本文学・世界文学との関わりにも言及することになるでしょう。授業の到達目標20世紀初頭から1930年代までの中国文学について、基本的な知識と概観できる視野を身につける。成績評価方法授業での取り組みと期末のレポートを総合して評価します。備考・関連URL※2か月で完結する授業です。週に2回行います。対面授業を基本とし、状況を見てzoomによるリアルタイム配信授業を併用します。詳細は授業開始前に連絡します。原典はもちろん、翻訳も利用してできるだけ多くの作品に接し、自分なりの文学観・文学史観を形作っていただきたいと思います。活発な議論を期待します。受講者は、あわせて秋学期(秋クォーター)科目中国近現代文学史2を受講することが望ましい。関連URL:(中国近・現代文学作品の原文が読めるサイトの一部)中国青少年新世紀読書網:http:gd.cnread.netcnread1(文学の項)新語絲:http:www.xys.orglibrary.html網絡新時代:http:www.mypcera.com(現代文学名家小説の項)講義―187―

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