文化構想学部シラバス2021
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科目名日本語日本文学特論4漢詩文と幕末明治担当者名友田昌宏日文コース2単位秋学期金曜日4時限2年以上―合併科目―授業概要近世・近代に生きる知識人にとって漢詩文(漢字で書かれた詩や文章)は、必須の素養であり、伝達手段、表現手段のひとつでした。それゆえ、当時の諸々を理解するうえで、漢詩文を読解できるということは大きな強みとなるでしょう。漢文は意見書、論説、書簡、碑文など様々な用途において用いられ、漢詩にはさまざまな形式(五言絶句や七言律詩など)や規則(押韻、平仄、対句など)があります。この授業においては、漢詩文を取り上げて、その読解力を養うとともに、それらの特徴や規則についても学んでいきます。あわせて、漢詩文をもとに当時の人々が何を考え、どう行動したのかについて考察していきたいと思います。加えて、当時の人々にとって、漢詩文で物事やおのが心情を表現するとはいかなる意味をもつことだったのか、漢詩を通じた人と人のつながりは当時の社会においてどのような役割を果たしていたのか、などについても考えていく予定です。この授業で取り上げるのは、会津藩の広沢安任、仙台藩の大槻磐渓、大垣藩の小原鉄心、米沢藩の宮島誠一郎、雲井龍雄など、日本史の教科書などではその名を目にすることのない人物です。また、多くは明治維新で敗者となった人物でもあります。漢詩文を通じて敗者から明治維新を考えることも、この授業の隠れたねらいになります。授業の方法は新型コロナウイルスの感染状況によりますが、現在のところフルオンデマンドでの授業を予定しています。授業の到達目標漢詩文を訓読し、意味をとることできる。漢詩文を通じて歴史を考察することできる。成績評価方法試験0%レポート70%授業内容にかかわるレポートを数回課します。平常点30%普段の授業に対する取り組む姿勢を評価します。その他0%科目名神話と伝説の世界万葉集に詠まれた神話と伝説担当者名高松寿夫日文コース2単位春学期土曜日2時限1年以上―合併科目―授業概要神話・伝説を素材とする万葉集所収の和歌をとおして、上代(奈良時代以前)の日本の神話・伝説の種々相を紹介する。授業の到達目標万葉集およびその同時代の他文献(古事記日本書紀風土記など)にどのような神話・伝説が記録されているか、基本的な情報についてひととおり把握する。また、それらの文献に記録された神話・伝説を理解するために必要な知識・情報についても身に付ける。成績評価方法試験50%最終回の授業時に理解度の確認を行う。レポート0%平常点50%出席とレビューシート。その他0%科目名物語文学の世界物語の受容と物語学(物語の文法)担当者名緑川真知子日文コース2単位秋学期無フルOD1年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要明治のお雇い外国人学者、バジル・ホール・チェンバレンは、日本事物誌の最終版(1939年)において、源氏物語を評して最高峰と讃えた。チェンバレンによってこの評価をなさしめた過程は単純ではないのであるが、源氏物語が外国人によってこのような高い評価を得たのは、なぜであろうか。平安朝を中心に繚乱したいわゆる物語文学はどのようなものであったのか。文学研究と文学理論が進展を遂げている現代社会から物語文学を見るときには多かれ少なかれそれらの理論を通して物語文学をみることになるが、そこに何が見えてくるであろうか。またそもそも現代の理論は有効であろうか。現代においては、一般には、例えば源氏物語などは、現代語に翻訳されたものや時には外国語に翻訳されたもの、または諸本を校訂し、注釈などを加えた校訂本文で読む。更には、ビジュアル化されたもので鑑賞することもある。ビジュアル化と言っても、源氏絵の歴史は古く、更には注釈の歴史もいわゆる源氏学と称されるが、本講座においては、このような源氏物語の受容史も踏まえ、いわばそれまでの物語の集大成でもあり、その後の物語の起点でもある源氏物語を中心的な素材として、大きくは古典とは何かという命題を念頭に、物語世界に切り込んでいきたい。授業の到達目標基本的には少しでも物語文学そのものに触れ、実際に読み、少なくとも文化遺産としての物語文学を一つぐらいは読了していただきたいと願うが、現代と生活習慣や倫理観などが異なる物語世界に少しでも近づき、王朝世界の感覚を捉えるために物語そのものの構造(物語の文法)を理論的な側面の助けを受けながら把握する。成績評価方法試験0%特に試験は行わないレポート60%授業最終回に行う小論文をもってレポートにかえる。平常点40%毎回の授業に対する感想コメントを寄せるなどの積極性やその内容によって判断する。その他0%講義―178―

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