文化構想学部シラバス2021
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平常点20%レビューシートの内容など。その他0%科目名日本語日本文学研究4(近世文学)題画文学を中心とする近世近代の書画研究担当者名池澤一郎日文コース2単位春学期水曜日1時限3年以上―合併科目―授業概要題画文学とは、絵画に書き付けられた詩詞文章のことである。もともと中国の唐宋に淵源があり、明清に盛行し、日本では中国の影響下、中世五山文学や近世近代の山水画に盛んに書き付けられた。絵巻物や俳画に書き付けられた詩歌文章、浮世絵の狂歌などはそのバリエーションであり、日本化したものである。本講義では、これらの中から近世と近代に亘る時代のものを、適宜選んで紹介し、漢詩文を中心とする題画文学を綿密に解読し、絵画の世界との関係を開示したい。また近世近代の日本人は、現在のように文字をパソコンスマホで綴るのではなくして、筆を執って墨に浸してから、和紙や絹布に書き綴り、布字の速度を保つために、ほとんどの文字はくずし字か草書である。現在は明朝活字を基礎とする楷書で漢字を書き綴るが、当時は草書が一般であった。現在のわれわれはほとんど草書を書かないし、読まないので、題画文学の常態である草書の漢詩文は欧米語以上に縁遠いものとなっているが、近世近代の日本人は草書やくずし字で日本語を書き綴るのが常態なので、楷書を忘れてしまう場合すらあったのである。この現代と近世近代との常態の変化は、われわれを古典どころか、祖父母の時代に毛筆で書き綴られた文字すら読めなくしていて、歴史や古典との断絶という非人間的状況を現出している。この反省に立って、講義の中ではゆっくりと丁寧に草書やくずし字の、題画文学を読解する。受講者はほぼ全員初学の段階にあると思われるので読解方法については基本から伝授したいと考えている。授業の到達目標従来、美術史や中国文学の領域とされていた書画、題画文学について、日本文学史に組み込むことを志す。受講者には近代以降の西欧中心に形成されたジャンル意識がどれほど題画文学のような総合藝術の実態を破壊してしまっているかについての認識を高めてもらうと同時に、くずし字や草書の読み方、印章の篆書や漢詩文の訓読法などについての基礎力を、高等学校までに積み上げた蓄積を更に向上させてもらいたいと考えている。成績評価方法試験50%講義内で扱った資料に基づく発問を列挙した形式の試験を学期末に行う。まんべんなく回答しえたものに及第点を与える。レポート40%講義の中で随時小テスト(レポート)を行って理解度を確かめる。ムードルで課題提出欄を設けるのでそこから提出されたい。平常点10%出席は時折確認するが、講義内容をカバーする教科書や講義録、著書などは存在しないので、八割程度は出席していないと学期末の講義に基づく試験に解答が出来ないと思う。解答しうる自信があるものは出席せずに、試験だけ受ければよい。その他0%上記の三要素で成績判断するのでその他はない。科目名日本語日本文学研究5(近代文学)20世紀の文学・文化研究担当者名鳥羽耕史日文コース2単位春学期火曜日2時限3年以上―合併科目―授業概要20世紀は、出版メディアが大きく成長したのみならず、演劇、映画、放送などのメディアも発達した時代である。この時期の文学を研究するにあたっては、そうしたメディアに関する知識を身につけ、アーカイブを使いこなせるようになる必要がある。また、同時代の政治運動、芸術運動と文学の関わりについても、目配りができるようになってもらいたい。この授業では、作家、雑誌、映画、テレビなどの具体的な対象に即しながら、20世紀の文学・文化研究の諸問題を扱う。各自の研究テーマへの応用を考えながら参加してもらいたい。授業の到達目標20世紀の文学・文化の研究対象や方法を理解する。そうした知識をもとに、各自の研究テーマについて、自分なりの考察を表現できるようになる。成績評価方法試験0%レポート70%授業内容を理解して各自の研究テーマが論じられているか。平常点30%毎回のコメントシートと、授業での議論への参加ができているか。その他0%科目名日本語日本文学研究6(日本語学)日本語の文章・文体と文法担当者名森山卓郎日文コース2単位秋学期無フルOD3年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要文章とは、文の集合である。そのしくみを検討するのが文章論である。文体論とは、文学作品などのさまざまな文章の特性を分析するものである。したがって文章論と文体論は相互に関連している。最近、記述的な文法研究の進展に伴って、文法研究を応用した日本語の文章と文体についても一定の検討ができるようになってきた。ここでは、具体的な表現をとりあげながら、文章と文体を文法的観点から検討する。※フルオンデマンドで実施する。まず、一般的な文章・文体の分析概念を検討し、多様な観点から、文学作品等の文章の分析を行っていく。授業の到達目標現代日本語の文章と文体の分析について、一定の知見と文法的な考え方を身につけること。講義―175―

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