文化構想学部シラバス2021
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科目名社会教育実習担当者名阿比留久美他/村田晶子教育コース2単位夏秋土曜日3-4時限2年以上―合併科目―授業概要社会教育とは学校教育・家庭教育以外のあらゆる学びを指し、その学びや活動の内容や形態は地域や学びの主体のあり様に即して多様である。この授業では、社会教育における学びとその支援のあり方を社会教育実習を通して学習していく。それによって、社会教育主事(社会教育士)に必要な資質、能力を総合的・実践的に習得していくことを目的とする。授業は【事前指導】【実習】【事後指導】の3つの構造から成り立っている。まず、夏学期に事前指導を行い、団体や活動についての学習、自分自身の実習目的を明確化する学習を実施した上で、夏季休業期間に社会教育に関する実習を30時間以上実施する。この際、実習先は社会教育施設・福祉関係施設・NPO活動等社会教育にかかわるあらゆる領域での実習を想定している。その後、実習での気づき・省察を丁寧に実施して、実習で得た学びを言語化させていく。【オリエンテーション・事前指導】5月から7月の土曜(午前中)に実施。オリエンテーション(5月8日)授業の目的、社会教育実習とはなにか、実習先の案内等第1回(6月19日)実習にあたっての諸注意、社会教育実習の具体例の紹介第2回(6月19日)実習準備①自分の実習の目的を明確化する第3回(7月17日)実習準備②実習先や関連分野について調査をおこなう第4回(7月17日)実習準備③実践記録・実習記録を読みあう。※万一授業に出席できない場合は、早めに相談してください。【社会教育実習】夏季休業期間中に社会教育実習(1日6時間×5日=30時間以上)【事後指導】については、授業計画を参照のこと。※この科目は当該授業内容に関する実務の経験を有する教員等がその実務経験を活かして講義等を行う科目です。※この科目は主として実践的な教育が行われる科目です。授業の到達目標・実習を通して学びたいことを明確にする・学びたいことを体験できる実習の受入先を探し、その実習先や実習現場の状況等を調査・研究する・現場での社会教育実習を実施する・実習の記録を作成する・実習報告のプレゼンテーションを行う・他の報告者のプレゼンテーションを聴く・全体総括としてのレポートを作成する成績評価方法試験0%試験は実施しない。レポート30%実習のふりかえりレポートの作成。平常点20%グループワークや話し合いへの積極的な参加を評価する。その他50%実習および実習記録を評価する。科目名社会教育・成人教育学―社会教育課題研究現代社会と社会教育の役割担当者名村田晶子教育コース2単位秋学期金曜日3時限2年以上―合併科目―授業概要第二次大戦後の民主主義社会の形成は、社会を構成する判断主体、法を作る主体を育てることが鍵であった。それはおとなの学びを通して実現されることである。社会教育法立法当時の社会教育課長寺中作雄は、社会教育を国民の自己教育・相互教育と表現した。今日、人々の生活の基盤である地域コミュニティの崩壊に直面し、若者や女性の貧困、格差社会、少子高齢化、災害等は、私たちに人と人との豊かな関係とそれを支える学びあうコミュニティの創造を求めている。知識基盤社会の形成と地域のコミュニティの再生のキーワードは学びあうコミュニテイを培うことにある。これらの社会教育の課題について、日本社会が培ってきた社会教育の理論、各種の社会教育実践に出会いながら考察する。具体的には、公民館、博物館等の施設、生活記録運動や識字、夜間中学運動、女性問題学習、ジェンダー平等やセクシュアル・マイノリティの学習等をとりあげ、それらに内在するおとなの学びの価値やその方法論が意味することを教育学の課題としてとりあげていく。※この科目は当該授業内容に関する実務の経験を有する教員等がその実務経験を活かして講義等を行う科目です。授業の到達目標社会教育、生涯学習、成人教育の理論を習得する。日本における社会教育実践について学ぶ。社会教育の諸課題について考える力を習得する。おとなが学ぶことの意味や価値について考える機会を持つ成績評価方法試験0%なしレポート70%社会教育、成人教育に関する基礎的認識の習得、課題意識の構築、論理的な記述の能力平常点30%平常点、出席その他0%なし備考・関連URL本講は、社会教育主事養成課程が改正されたことに伴い新設する科目である。2020年度より社会教育主事(任用資格)養成講義―173―

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