文化構想学部シラバス2021
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科目名臨床心理学概論担当者名越川房子心理コース2単位春学期月曜日2時限2年以上―合併科目―授業概要臨床心理学は、人間の精神に関する理論、科学的知見、実践を統合して、クライエントの問題(悩み)の解決や精神的な成長をサポートするとともに、不適応やこころの悩みの原因を研究し、問題を予測し、加えてそれらの問題を軽減、解消することを目指す心の科学である。本講では、心の問題のアセスメント方法、精神疾患、および臨床心理学の主要理論とその技法について学ぶ。取り上げる理論としては、精神分析、分析心理学、クライエント中心療法、交流分析、認知行動療法、マインドフルネスなどを予定している。授業の到達目標心の問題のアセスメント方法、主要な精神疾患、および臨床心理学の主要理論とその技法について理解する成績評価方法試験60%60点:日常生活への応用も含めて、学習した内容をよく理解している、50点:学習した内容をよく理解している、40点:学習した内容をかなり理解している、30点:学習した内容をある程度理解している、20点:学習した内容の理解が不十分である、10点:学習した内容を全く理解していない、0点:試験を欠席したレポート0%実施しない平常点40%出席回数と出席カードに自由に記入するコメントを基に評価する。その他0%特になし備考・関連URL基本的に対面授業を予定していますが、オンデマンド教材による学習を併用する可能性があります。諸連絡はWasedaMoodleのアナウンスメントを利用して行いますので、適宜確認をお願いします。受講生に臨むこと授業中に担当教員から質問が出され、周囲の学生と一緒にその回答を考え、発表を求められる場合があります。パス(回答しない)を認めていますが、積極的に取り組むことを希望します。科目名行動の科学担当者名田中雅史心理コース2単位秋学期無フルOD1年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要本講義では、春期の講義知覚・認知心理学が脳の入力である感覚をとりあげるのに対し、脳の出力である行動について概説します。ヒトを含めた動物の行動は、ほとんど全てが脳・神経系の活動がひきおこす筋収縮によって制御されていますが、そのふるまいは、歩行から攻撃、遊びにいたるまで実に多様です。また、同じ歩行にしても、朝に大学に向かっているときと、夕方に家に帰っているときでは、その体の状態はまったく異なっていますし、同じサークルに属する仲間でも、空腹時には餌を奪い合う敵になるかもしれません。さらに、私たちの脳や体は常に変化を続けていて、思春期には初めての恋心を体験したかもしれませんし、その後もさまざまな経験を通して、新しい行動を学習していきます。そして、一人ひとり異なる行動を獲得した私たちが、ひとたび集まって集団を形成すると、個々の行動からは予測できない奇妙なふるまいを見せることもあるのです。本講義では、こうした動物行動の様々な側面をとりあげ、そのメカニズムと機能について考えながら、ヒトという、巨大な社会で極めて複雑な価値体系を構築した動物の行動についても考察していく予定です。授業の到達目標1.動物の行動を遺伝や脳・神経系の働きから理解する2.ヒトを含めた動物の行動の複雑性・多様性を確認する3.遺伝学・動物行動学・神経科学の研究法に慣れ親しむ成績評価方法小テスト:70%平常点:30%*)成績優秀者が多数の場合、上位の一部が相対評価となる可能性があります備考・関連URL本授業は、基本的にオンラインにて行う予定です。受講者は、Moodle上で1)オンデマンド動画視聴、2)レジュメ(pdf)閲覧、3)リアルタイム配信への参加のいずれか(複数視聴しても構いません)を選んで学習し、期日までに小テストに回答して提出してください。科目名心と体の世界知られざる心と体の関係を探る担当者名駒田陽子心理コース2単位春学期金曜日1時限1年以上―合併科目―授業概要心と体の関係を理解するための基礎として、私たちの体に存在する生体時計、脳のメカニズムについて概説します。気分の落ち込みや疲労感、身体の不調はどのように発生しているのでしょうか。心と体はどのように関係し合っているのでしょうか。現代社会における心と体の問題、健康状態と生理機能の問題、医療における心身の問題、睡眠負債と生体リズム、意識と無意識の奥深さなどを考えるきっかけを提供できればと考えています。授業の到達目標生物的‐心理的‐社会的存在としての人間を心と体、生体リズム、睡眠学の側面から理解できるようになる。講義―154―

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