文化構想学部シラバス2021
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toJapaneseLessonKouchikuMorisemiMC05.html科目名社会理論現象としての石原慎太郎:日本の政治・経済・社会1955年から2020年担当者名森元孝構築2単位春学期無フルOD1年以上オープン科目合併科目フルオンデマンド授業概要政治家であり作家でもある石原慎太郎について、その全体像を捉える試みである。1950年代から現在まで、この人の存在は、日本にとって間違えなく大きなものがある。一方で多くの信奉者、他方で多くの批判者を生んできた、この人のフィロソフィーについて、社会科学データとともに、この人の作品を追いながら、再構成をしていく。一橋大学に社会科学を学ばんと入学したが、希有の作家として、そして政治家として活動してきた半世紀を超える事実は、戦後復興、バブル崩壊、世界における地位低下など、20世紀後半から現在にいたるまでの日本と、今、現在、未来に向けて日本を考える糸口を提供してくれるはずである。断っておくが私は、この人の信奉者ではない。人を、ひとつの社会事象として、社会科学的に捉えた講義をする。授業の到達目標社会学、経済学、そして政治学を代表とする社会科学は、原理上、理想主義モデルを前提に理論、思想を創り上げることを常としてきた。これに対して、不条理、反主知主義を軸にした作品に人と人のつながり、日本とその質を提示してきた代表的作家、政治家を主題として、現代日本をどう考えるべきか、その拠り所について理解してもらう。成績評価方法試験0%.レポート30%最終レポートの提出平常点70%適宜、まとめの意味で、小テストを行う。その他0%.備考・関連URLhttp:www.f.waseda.jpwienmoto科目名グローバル社会と教育教育によるグローバルな問題の解決に向けたアプローチ担当者名山西優二構築2単位秋学期木曜日2時限2年以上オープン科目合併科目―授業概要社会における国際化・グローバル化が進展する中で、社会にとって人間にとって、望ましい様相以上に、緊急なる解決が必要な問題、たとえば貧困、環境破壊、民族紛争、人権侵害などの地球規模の問題が顕在化し深刻化している。これらの問題の解決には、政治的アプローチ、経済的アプローチなど多様なアプローチが想定されるが、本論は教育的アプローチに焦点化する。戦後の国際的な動向を振り返っても、平和教育、国際理解教育、国際教育、グローバル教育、環境教育、人権教育、持続可能な開発のための教育、グローバルシチズンシップ教育など多様な呼称が使われる中で、問題解決に向けての教育的アプD−チが、国際レベル・国家レベル・地域レベル・NGOなどの市民レベルでなされてきている。この授業では、このような教育による問題解決へのアプローチを軸に、まずそれらの国際的動向・国内的動向を理念的に踏まえ、次にそれらの教育実践をワークショップを通して人間関係づくり文化理解問題解決未来想像などの視点から実感し、さらにはそれらの教育の特質を、教育目標・教育内容・教育方法、教師・指導者、教育制度などの側面から読み解き、そして最終的には新たな教育づくりに向けた視点や方策について検討する。授業の到達目標本授業では、国際教育・グローバル教育などの教育に関する知識を単に獲得することにとどまらず、それらの教育の理念や実践にみる特徴・特質を読み解き、さらには新たな教育づくりに向けての視点や方策を描き出す力を身につけることを目標としている。成績評価方法試験0%試験は実施しないレポート80%中間教場レポート・最終提出レポート平常点20%授業参加その他0%特になし備考・関連URLこの授業は講義科目であるため、講義という形態を基本的にはとるが、可能な限り、討議型、対話型、ワークショップ型で授業を進めたいと考えている。授業に積極的に参加できる学生の受講を望む。なおこの授業は、同時間帯の春期科目と関連づけて展開するため、履修者は、文学部の比較・国際教育学-教育改革の視点とその方策-を履修することが望ましい。この授業は、対面授業を基本とする。ただしコロナの状況次第で、Zoomによるリアルタイム配信を活用する。科目名ボランティアとNPO・NGO担当者名林加奈子構築2単位春学期月曜日4時限2年以上オープン科目合併科目4授業概要世界には、貧困、環境破壊といった地球規模の問題が見られますが、これらの問題はどこか遠くで起こっていることではなく、近年わたしたちの暮らす身近な社会においてもよりはっきりと感じられるようになっています。歴史的に見てみると、国家や国際機関はこれらの問題解決のアクターであり続けていますが、一方で市民も個人あるいは集団で問題解決に関わってきたことを知ることができます。それはボランティアあるいはNGO・NPOとして、政府に対峙する形で、あるいはときに連携をとりながら行われてきました。そして、このような市民による活動は、政府とは異なる市民社会というセクターを構成し、近年その存在感を増しています。講義―134―

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