文化構想学部シラバス2021
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備考・関連URL2021年1月現在、この講義は対面にて開講予定ですが、今後の感染状況、講義参加人数、皆さんの学習環境等を踏まえてzoomを用いたリアルタイム配信を適宜取り入れる可能性があります。科目名現代と未来の民俗学民俗学の今後を考える担当者名酒井貴広人間2単位春学期火曜日1時限1年以上―合併科目―授業概要かつての日本では生業の過半数を農業など一次産業が占めており、常民の習俗から日本文化を明らかにしようとする民俗学の視座にも一定の妥当性が認められた。しかし、生業や生活様式が大きく様変わりした現代社会においては、常民文化の研究がそのまま日本文化の描出へ繋がるとは言えなくなってきている。同時に、民俗学が大きな目標としてきた研究成果の社会還元(公益性)も、急速に民俗が後景化しつつある現代においてどこまで有効に働き得るだろうか。本講義では、こうした民俗学の閉塞状況を踏まえつつ、民俗学の知見や研究手法を現在や未来の課題へ活用しようとする研究を紹介する。なお、必要に応じて講師自身の研究や映像資料を用いることを予定している。授業の到達目標(1)民俗学の歴史と現在を知る(2)現在の民俗学者がどのように現代や未来に向き合おうとしているのかを学ぶ(3)履修生自身の研究の視座と実社会との関わりを考えられるようになる成績評価方法試験0%試験は行わない。レポート70%学期末にレポートを課す。平常点30%出席状況と毎回配布するリアクションペーパーの内容から総合的に判断する。その他0%特記事項なし。備考・関連URL本講義は秋学期に開講するテクノロジーと民俗学と対になるものである。可能であれば両講義を受講することが望ましい。科目名心身論心と身体の心理学と実践担当者名宮田裕光人間2単位春学期無フルOD1年以上オープン科目合併科目フルオンデマンド授業概要現代においては、SNSによるコミュニケーションやAI(人工知能)、ビッグデータ、ICT、IoTなどの科学技術が発達し、私たちを取り巻く人間関係や社会との関わり方が大きく変容しているが、その一方でストレスや精神疾患、医療と健康、幸福感、ジェンダーなどをめぐる心の問題も多様化、複雑化している。こうした時代の中で、人間の心と身体の関係やあり方はどのように捉えられるべきだろうか。本講義では、臨床心理学、認知心理学、生理心理学、脳神経科学、哲学などの幅広い学問分野を基礎から概観しつつ、心と身体にかかわる現代の諸問題についての見取り図を提示する。またそれらに基づいて、心と身体についての統合的、調和的な見方を科学がどのように創りあげていくべきか考える。本講義は、全回オンデマンド授業として実施する。具体的には、表情、呼吸や対人空間などの身近な心身の問題や、ストレス低減やうつ予防、心理的健康や幸福の増進に役立つとして近年注目を集めているマインドフルネス、感情・情動と身体をめぐる心と脳の科学、東洋と西洋の心身観などを紹介する。また授業内で、3分間瞑想やマインドフルネスなど、いくつかの実践を実際に体験する機会も設ける。これらを通して、ストレス管理や心身の健康など、日常生活にも応用できる実践の基礎的理解を得ることを目指す。いずれも予備知識は必要とせず、初めてでも学習、参加できる内容とする。授業の到達目標(1)心と身体にかかわる主題について、心理学、脳神経科学、哲学などを含む幅広い学問分野の視点から、基礎的な知識と理解を得る。(2)マインドフルネスや瞑想などの実践技法について、各自の日常生活にも活かせるように、基本となる内容を体得する。成績評価方法試験0%なしレポート30%期末レポート課題を課す。課題内容は授業内で指示する。平常点70%毎回の授業において小レポートを課し、出席記録を兼ねる。授業実施回の23以上の出席を成績評価の前提とする。その他0%なし備考・関連URL本講義は、すべてWasedaMoodleによりオンデマンドで実施します。授業の進め方や課題など、必要な点はWasedaMoodleから履修者の方に周知しますので、周知内容をよく確認してください。本講義の関連内容をさらに学習する意欲のある方には、講義生活世界と身体(秋学期)、現代人間論系演習生活世界・社会と身体(春学期)、他者と身体、身体から見た人間(秋学期)、こころとからだの関係を考える(春学期)などと合わせての履修を推奨します。教員紹介:http:www.waseda.jpgendainingenmiyata.htmlhttps:www.wasedapsychology.jpteacher.html講義―116―

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