文化構想学部シラバス2021
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・障害福祉の歴史/施設(totalinstitution)という問題・障害者総合支援法と区分され規律される自立・障害者運動/自立生活運動の実際・〈支援〉はそもそもズレている―知的障害/自閉の人たちの自律/自立生活・発達障害という記号・脱病院と精神科医療・ALSと尊厳死・災害と障害者授業の到達目標障害(できない/できなくされること)について知り/考えることを通じて、差別・人権・支援・共生・再分配をめぐる現代社会の閉塞と私たちひとりひとりの生き方の窓をひらく。成績評価方法試験0%レポート60%期末レポートにより評価する平常点40%Moodleレビューにより評価するその他0%備考・関連URL・本講義は、毎週火曜日を視聴開始日とするフルオンデマンド講義である。・レビューの投稿締切は初回を除き4日後(金曜日)となる。・出席はレビューの提出と映像の視聴・資料のダウンロードで確認する。・質問はMoodleのメール機能を使って随時応答する。岡部耕典研究室http:[email protected]科目名ユートピアと性担当者名草野慶子人間2単位春学期無フルOD1年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要(*本講義はフルオンデマンド授業となります)ユートピア、すなわち万人にとっての理想郷、理想社会などどこにもないと、人間は知ってはいるけれども、明日は今日より良きものだと思わない限り生きていくのは困難だとすれば、個人の生を包む社会の未来の完成形、ユートピアの具体像を構築することは人類にとって必然の課題であり、歴史を振り返っても、事実、われわれはそうしてきました。その試みに際して、性愛にまつわる問題をどう解決するかは、富や階級や戦争に関する諸問題と並んで、決定的なものです。有史以来、人間が愛だの恋だの色だのの問題でどれだけ悩み苦しんできたかを考えれば、最重要問題とさえ言えるかもしれません。本講義では、近現代を中心にいくつかのユートピア像を紹介し、そこで性愛がどう扱われているかを検討し、考察していきます。そのなかで、われわれが日頃当然のものと受けとめている、恋愛や結婚や家族のあり方について、受講者の皆さんが再考する機会を受けとってくださったら、担当者としてこれ以上の幸せはありません。担当者の専門がロシア文学であるため、近現代のロシア文学や芸術、思想が題材としてとりあげられることがどうしても多くはなりますが、ロシア語やロシア文化に関する知識はまったく必要としません。受講する学生の皆さんにむしろお願いしたいのは、遠い国や遠い時代の出来事や思いを、いまここにある自分の問題とリンクさせようとする用意をもつことです。そうした想像力なくして、深く強い学問的思考は不可能だとは思いませんか?授業の到達目標上記授業概要の内容について一定の知見を得ること。同時に、それを自らの生、生の表現にとって親しい主題として考えていく素地をつくること。成績評価方法試験0%実施しません。レポート50%講義内容の理解を前提に、受講者各人の思考の展開を見させていただきます。平常点50%毎回の講義動画に関する課題が出ます。各回200字から300字の課題です。その他0%特になし。備考・関連URLフルオンデマンド授業です。対面で行いたかったですけれど、まだしばらく我慢ですね……科目名生命倫理担当者名村松聡人間2単位秋学期火曜日3時限1年以上オープン科目合併科目―授業概要生命倫理は、急速な生命科学の発展、とりわけ、遺伝子の解明、再生医療の進展によって、20世紀後半から大きなテーマとなってきた分野である。この講義では、安楽死問題、妊娠中絶、遺伝子治療とエンハンスメントなど生命倫理の諸問題を取り上げ解説する。授業の到達目標目標は二つある。生命倫理の諸問題についてオリエンテーションをつけることが第1の目標。倫理的な問題に対してどのように議論を行っていくのか、その作法を実際の議論から理解することが第2の目標である。講義―112―

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