文化構想学部シラバス2021
106/620

その他0%なし備考・関連URL本年度は感染症などの状況により、オンデマンドに切り替える可能性もある。科目名消費社会論担当者名川副早央里人間2単位春学期水曜日2時限2年以上―合併科目―授業概要この授業は、現代社会を特徴づけている消費という観点から社会を捉え、理解することを目指している。消費社会が登場し、成熟していくなかで、個人の暮らしや地域社会はどのように変化してきたのか、現代の消費社会がいかなるものなのか、またどのように形成されてきたのかを社会学の観点から考える。そのひとつの領域として、この授業ではエネルギー生産と消費に焦点を当て、特に福島第1原子力発電所の事故の事例を切り口に、リスク社会における消費のあり方を検討し、消費社会の実像に迫りたい。本授業は、オンデマンド授業を基本とするが、一部リアルタイム配信型授業を行い、履修者同士のディスカッションを行う。(リアルタイム配信型授業を行う回は講義スケジュールで示してあるので確認してください)。授業の到達目標(1)消費社会の成立過程を理解する。(2)消費社会の特徴とそれに対する批判点や問題点を理解する。(3)自らの暮らしのなかで現代社会の消費文化を捉え、自分なりの視点から論じることができるようになる。成績評価方法試験0%レポート50%今学期の学びのまとめとして、期末レポートとして提出していただきます。授業内容を理解できているか、授業テーマに関して自らの考えを展開できているかを確認します。平常点50%毎回の授業において、レビューシートや課題を、授業後一週間以内にWasedaMoodleに提出してもらいます。それを出席カードの代わりとし、授業の理解度、積極性も評価します。その他0%科目名日常生活の社会学担当者名大久保孝治人間2単位春学期無フルOD1年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要日常生活の中のあれこれの現象を素材として取り上げて、それを社会学的に考察する。そのことを通して、社会学とはどのような学問なのか、社会学的にものを見る、考えるとはどのようなことなのかをわかりやすく説明したいと考えている。社会学に限らず、どのような学問にも、その学問に固有の言葉(専門用語)というものがある。ある学問を学ぶとは、その学問に固有の言葉を学ぶことだといってもいい。社会学を学ぶということは、社会学に固有の言葉(社会学用語)を学ぶことである。そうやって習得した言葉を使って、あなたは社会学のレポートや試験の答案を書くことになるだろう。しかし、おそらくそれだけではなくて、社会学の言葉を学んだ人は、自分の周囲の世界を社会学の言葉を通して眺め、語り、ときには変えようと試みるようになるだろう。言葉にはそうした力があるのだ。社会学の専門用語を網羅した辞典がある。ハンディなものから片手では持ち上げられないものまで、大小の社会学辞典(事典)が出ている。しかし、だからといって、社会学辞典を最初のページから読んでいくという勉強法は(まさか実践しようとする人はいないとは思うが)賢明ではない。辞典というものは、通常、アイウエオ順ないしアルファベット順で言葉を配列している。隣接する言葉同士は、見かけが近似していても、必ずしも意味は近似してはいない。意味がバラバラの言葉を頭の中に順次インプットしていっても、言葉のシステムは構築できない。ある言葉の意味というものは、それと近似した言葉や対立する言葉との関連において、はじめてはっきりとするものである。具体的には、あるキーワードを設定して、それを中心に据えて、類似語や反対語とリンクさせながら、言葉のシステムを作っていくのがよい勉強法だろう。というわけで、まず最初に社会という言葉を取り上げて、社会学的思考のシステムの構築の第一歩を踏み出そうと思う。授業の到達目標日常の中のありふれた現象を社会学の目で観察し、考察する力を身につける成績評価方法試験0%なしレポート60%授業で学んだ知識や方法の上にしっかり立って、課題に応えているかどうか。平常点40%毎回のレビューシートの内容と提出状況。その他0%なし備考・関連URL音声による講義+配布資料によるオンデマンド方式でおこなう。毎週、木曜日に講義を公開し、そこから一週間以内(次回の講義の公開の前日までに)にWasedaMoodleから提出されるレビューシートを出席カードの代わりとする。科目名ライフストーリーの社会学担当者名大久保孝治人間2単位秋学期無フルOD1年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要人生をいかに生きるかにかかわる規範のシステムを人生の物語(ライフストーリー)とここでは呼ぶ。どのような社会も人生の物語をもっている。日常生活を構成する諸々の活動が人生として組織化されることは、個人のためというより、社会の秩序と発展にとって必要なことだからである。したがって人生の物語はその社会の構造的特質と適合するものでなく講義―109―

元のページ  ../index.html#106

このブックを見る