学部入学案内
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トラック制の採用と演習(ゼミ)の重視「経営」「会計」「マーケティング・国際ビジネス」「金融・保険」「経済」「産業」の6つのトラックを設定。2年次の秋学期に各自のトラック を決定します。また、商学部では演習(ゼミ)による専門教育を特に 重視しています。3・4年次には、各トラックに対応して、約60に およぶゼミが用意され、専門的かつ高度な研究を行うことができます。さらに、1・2年生を主な対象にした総合教育科目演習(プロゼミ)もあります。ビジネスを肌で感じる多彩な授業1年次から商学に関する基礎科目を履修しつつ、多彩な授業により教養と専門分野への関心を深めます。専門科目の授業では、理論的・実証的な学術研究を背景に、「ビジネスの実践」に迫ります。また、実業界と深いつながりをもつ商学部ならではの授業が寄附講座や提携講座等です。これは日本を代表する企業や諸団体の支援によって行われ、第一線で活躍する実務家の講義から、ビジネスの最前線を学ぶ機会を提供しています。Curriculumデータを用いて組織を実証的に分析し人間行動・社会の本質に迫るMessage from Professor1年次2年次3年次4年次専門基礎科目必修科目40選択必修科目専門教育科目経営トラック36会計トラックマーケティング・国際ビジネストラック金融・保険トラック経済トラック産業トラック総合・学際科目外国語専門科目総合教育科目思想と芸術/人間と環境/社会と歴史/科学と技術/総合教育科目演習(プロゼミ)12外国語科目英語/ドイツ語/フランス語/スペイン語/中国語/朝鮮語20共通選択科目学術的文章の作成16**共通選択科目には、専門基礎科目から外国語科目までの所定の単位数を超えて修得した単位、および他箇所・他機関で修得した単位が算入されます。卒業必要単位数(合計124単位)所属トラック決定ゼミ (3・4年次)少人数で専門のテーマについて調査、分析、プレゼンテーション、ディスカッションなどの活動を行い高度な研究を進めます。「優れた組織や個人は何が違うのか」を考察優れた組織や、その中で高い業績を上げる個人はほかと何が違うのか。これが経営学の大きな問いの一つです。かつてiPhoneの発売時、ある国内メーカーが本体を分解し調べたところ、全ての要素技術を自社でも持っていたことに気付いたといいます。つまりアップル社は技術を組み合わせて製品を生み出せたのに対し、一方はできなかった。考えられる要因の一つが組織内のネットワークの違いです。イノベーションを生みやすいネットワークとはどのようなものか、データを用いて実証的に分析を進めています。組織の研究は人間行動や人間社会の本質に迫ることでもあり、そこに面白さがあります。得た知識を実際の思考に役立てることが重要経営学は、教科書を読んで理解するだけでは不十分で、実際の思考に役立ててこそ意味があります。そこで授業では理論の活用にも重点を置き、例えば企業が舞台のドラマや映画を取り上げ、登場人物の意思決定について、組織論などの理論に当てはめて考える演習も行っています。理論を学ぶことは、混沌とした世界をより明瞭に見るための眼鏡を持つことだと言えるでしょう。理論を通して事象を捉えることで、起きた背景や原因を推測でき、対応策を立てやすくなります。実際の現場と、理論に基づく抽象的な世界とを行き来する視点を持ち、真に問題を解決できる力を磨いてほしいと思います。三橋 平Mitsuhashi Hitoshi商学部 教授慶應義塾大学総合政策学部卒業、コーネル大学大学院産業労働関係研究科修了。博士(組織行動論)。筑波大学社会工学系専任講師・准教授、慶應義塾大学商学部准教授・教授を経て、2019年より現職。専門は組織論、組織科学。6363商学部School of Commerce

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