学部入学案内
58/198

こんな学びが面白い!科目紹介国際法とは、国家間の関係を規律する法のことをいい、気候変動問題、国際テロ対策などといった外交課題の理解に必須の知識であり、外圧を通じた日本経済の構造改革を達成する手段でもあります。Ⅰでは、国際問題に対する法的規律の基本的あり方や考え方を習得します。Ⅱでは、国際法の各論部分を対象とし、一つ一つの分野で国際法がいかなるルールを有しており、外交課題に対する規律にはどのような問題点があるのかを学んでいきます。私たちは、社会的存在であるかぎりにおいて、その社会が作り出した法秩序のもとで生きています。しかし、法とはそもそも確実で安定したものでしょうか。価値中立的で、平等や正義の理念を体現しているでしょうか。この 総合講座では、このような問いを考えるために、法学の専門家と、哲学・文化人類学・歴史学の専門家が協働して連続講義を展開します。法の理念と実践を深く多角的に検討すると同時に、 そのあるべき未来像を描き出します。近時、わが国の刑事政策は法改正を通じて大きく変化してきました。法の運用に見られるその動態も踏まえながら、全体構造を解説します。始めに刑事政策論の総論を解説した上で、刑罰制度を順次検討していきます(保安処分に関しても触れる)。その後、犯罪者処遇の場面について、司法的処遇・施設内処遇・社会内処遇に分けながら併せて検討します。最後に、犯罪被害者保護の各種制度に関しても考察していく 予定です。刑事関連科目社会関連科目一般教育科目法律選択必修科目民事関連科目科目担当小西 暁和 教授今見られるさまざまな犯罪対策の検討 を通じて社会のあり方を考えます。年金・医療・福祉・介護など、社会保障に関する法制度の基本的仕組みを理解し、その基礎を習得するとともに、 社会保障法をめぐる諸問題についての理論的考察を深めます。その際、社会 保障法における法解釈上の諸論点の 解明に努めると同時に、社会保障法には政策法学的要素も強いことから、 こうした側面も意識して講義を展開します。授業は講義形式と、予め配布したプリントを使用した対話形式、プロブレム・メソッドを併用していきます。科目担当菊池 馨実 教授科目担当弓削 尚子 教授科目担当萬歳 寛之 教授国際法の観点から最新の国際ニュースにアプローチします。我々が普段使っているスマホやパソコンなど、科学技術の進歩は、エンジニアたちが新たな発明を積み重ねているからに他なりません。そうした発明を保護しているのが、特許法です。現代の企業活動において、発明という知的財産の保護は非常に重要であり、日本の産業発展を左右すると言っても過言ではないでしょう。そんな特許法についてひととおり学習しつつ、現在、特許法が抱えている新しい課題も視野に入れて制度のあり方を模索します。科目担当上野 達弘 教授エンタテインメントやテクノロジーに関わる保護と利用の在り方を考えます。法の限界と可能性について専門分野を異にする複数の教員が論じます。超少子高齢社会における社会保障・社会福祉の法的課題を考えます。国際法総合講座法批判への招待刑事政策社会保障法知的財産権法https://www.waseda.jp/folaw/law/about/faculty/教員紹介は学部ウェブサイトをご覧くださいhttps://www.wsl.waseda.jp/syllabus/JAA101.php〈シラバス検索〉〈専門分野〉 刑事政策、少年法、犯罪者処遇法〈他の担当科目〉 主専攻法学演習(刑事法)〈専門分野〉 社会保障法〈他の担当科目〉 主専攻法学演習〈専門分野〉 西洋史・ジェンダー史〈他の担当科目〉 法学部:西洋史ⅠB、歴史・思想研究入門 GEC:ジェンダーを考える1・2 など〈専門分野〉 国家の国際違法行為責任〈他の担当科目〉 主専攻法学演習(国際法・国際機構法)、国際社会と法〈専門分野〉 著作権法、エンタテインメント法〈他の担当科目〉 主専攻法学演習54

元のページ  ../index.html#58

このブックを見る