学部入学案内
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2007年に開発した人間共存ロボット「TWENDY-ONE」の技術をベースに、現在は機能を絞り込んだロボットを作り、動作計画や協調制御の研究を進めています。テーマの一つが、ロボットが人の傍らで安全に移動や案内を行うために必要な機能や振る舞いの研究です。将来的に公共施設などで人を案内するロボットの実現につなげたいと考えています。安全に移動や案内を行うための機能を追究ロボット研究に限らず、理工学の学びでは、ものを自分の手で触り、動かし、起きる現象を実体験することが欠かせません。早稲田大学はこうした体験の機会を大切に考え、関連科目や場を豊富に提供しています。西早稲田キャンパスにある「WASEDAものづくり工房」もその一つで、理工系だけでなく全ての学部の学生が利用可能です。ものづくりを実践的に学べる多彩な科目や設備人間の生活や社会に直接関わり、人間のいる場所で一緒に協働する「人間共存ロボット」を開発しています。共存を可能にするには、ロボットが人間と同じように巧みな動作をこなし、人間と安全に触れ合える機能を備えている必要があり、制御方法などについて実験を繰り返して研究を重ねています。家事や介護だけでなく、看護・医療の現場でも人を支援できるロボットの開発を通して、人とロボットの共生社会の実現を目指しています。かつて私自身、ロボット研究をしたくて早稲田大学に入りました。当時も今も、早稲田では研究室や学科、専攻の枠を超えた共同研究が盛んに行われています。特にロボットは総合技術であり、異なる分野の力を掛け合わせることが必須になります。互いの強みを活かして組織横断的に連携する風土が根付いていることも、早稲田のロボット研究の発展を下支えしてきたと言えるでしょう。実際にものを作って動かしたい、という人にとって、本学の教育研究環境はこの上ない充実度だと自信を持ってお勧めできます。ぜひ自由な発想で「自分は何を生み出したいのか」「どのような未来を実現していきたいのか」を描き、その思いを学びへの原動力にしてください。 人とロボットが同じ空間で 共生する社会を実現したい早稲田大学理工学部機械工学科卒業、同大学院博士後期課程満期退学。工学博士。早稲田大学理工学部助手、助教授を経て1998年より現職。剏造理工学部長、理工学術院長も務める。専門は人間と共存するロボットの研究。研究開発プロジェクトが2020年、内閣府「ムーンショット型研究開発制度」に採択されている。菅野 重樹 Sugano Shigeki創造理工学部 総合機械工学科 教授35の早稲田で探求力を磨く世界で輝く

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