学部入学案内
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たくましい知性としなやかな感性を育む独自の基盤教育やプログラムを完備 今般のコロナ危機をはじめ、地球温暖化、民族紛争、社会格差など、人類が抱える多くの問題には正解がありません。これらの 未知の問題に挑むには、自分なりの解決策を考え抜き、その妥当性をデータなどの根拠を示して検証する。検証の結果、無理だと分かれば一からやり直す「たくましい知性」が必要です。また、 解決策をグローバルに通用する内容へと練り上げるには、異なる国籍や言語、宗教、文化、価値観などの多様性を尊重し理解する「しなやかな感性」も重要です。早稲田大学では、それらを育むために、すべての学生が受講可能な基盤教育やリーダーシップ教育、留学、ボランティアなどの多彩なプログラムを用意しています。 中でも基盤教育は、「日本語のアカデミック・ライティング」「英語の発話とアカデミック・ライティング」「数学的思考」「データ科学」「情報科学」の5分野をそろえ、世界的に見てもほぼ例のない、 本学独自の極めて充実した内容です。これらを通して培われる 日本語と英語で自らの考えを論理的に発信する力や、根拠に基づいて議論する力は、皆さんがこの先、答えのない課題に挑もうとするときの確かなよりどころとなるでしょう。豊富な学びの選択肢をぜひ最大限に活用してほしいと思います。学生同士が対等に学び合う文化が根付き誰にでも居場所があることが早稲田の伝統 早稲田大学の伝統として受け継がれる学生の自由闊達な自主性は、どのような状況下でも力強く発揮されています。コロナ禍でオンラインを活用して開催された早稲田祭2020や、多くの卒業生や現役学生らが歌の力で一つとなった「そして紺碧の空へ」合唱プロジェクトは、学生たちの企画・実行力や創意工夫の結晶であり、早稲田の学生文化の伝統に新しいページを加えるものでした。 そしてもう一つ、時代の大きな変化の中でも変わらない本学の誇るべき伝統は、誰にでも居場所がある、ということです。 学問はもちろん、芸術、文化、スポーツ、ビジネスなどあらゆる分野において、好きなことに本気で打ち込める場所や仲間が存在し、互いに情熱を認め合う風土があります。また、どれだけ 互いのバックグラウンドが異なっても、すべての学生同士が 対等な立場で接し、学び合う文化が古くから根付いています。 この環境の中で自分自身を伸び伸びと表現し、自主性とバイタリティーに満ちた仲間と切磋琢磨を重ねながら、「たくましい知性」と「しなやかな感性」を存分に磨いてください。人類が直面する答えなき課題に果敢に挑むグローバルリーダーとして、早稲田から世界へ、大きく羽ばたいてほしいと願っています。9

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