学部入学案内
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世界が直面する答えのない課題に立ち向かうための知性と感性を磨こう総長メッセージ早稲田大学 総長田中 愛治 早稲田大学第17代総長。1975年早稲田大学政治経済学部卒業、85年米国・オハイオ州立大学大学院博士課程修了、政治学博士(Ph.D.)。東洋英和女学院大学助教授、青山学院大学教授、本学政治経済学術院教授などを経て現職。2006年から本学の教務部長、理事、および世界政治学会(IPSA)会長などを歴任。 Tanaka Aiji新しい教育方法の先駆的な実績を強みにポストコロナ社会を見据えて変革を加速 地球上の全人類が直面することとなった新型コロナウイルス 感染症拡大は、世界の人々の生活様式や働き方、考え方などに多大な影響と変化をもたらしました。大学での学び方も例外ではなく、これらの変化は、ポストコロナの社会においても完全に元に戻る ことはない不可逆なものと捉えています。早稲田大学では、「世界で 輝くWASEDA」を目指す本来の改革に加え、ポストコロナ社会を 見据えた施策にも注力し、変革を加速させています。 その筆頭がオンライン教育の環境整備です。本学は10年以上前から全学的にオンライン授業を導入してきた実績があります。 さらに2020年度の初めに教職員と学生が共に使える学習支援 システム(Learning Management System)を一新。これらを活かし、学生がいつでも、どこでも学べる環境をいち早く整えました。 一方で、学びには、自分一人で知識と考えを深める「熟慮」だけでなく、他者と活発に議論をする「熟議」が重要であり、後者の 実践には対面授業が欠かせません。そこで、オンラインでの講義と対面でのディスカッションとを同一の科目の中で組み合わせるハイブリッド型の「反転授業」にも注力。オンライン教育に関して一歩も二歩も先んじてきた本学だからこそ、この新しい授業方式を、先陣を切って効果的に展開していきたいです。また、ポストコロナでは、実際に留学する前後の学期にオンライン留学を組めば、今まで以上に留学の効果が上がると期待できます。 このように早稲田大学は、不可逆的な環境変化をネガティブに だけ捉えることなく、得た経験を活かし、全学生に質の高い教育を確実に提供します。どうか安心して本学の扉を叩いてください。WASEDA UniversityPresident’s Message8

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