学部入学案内
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「分からないこと」を素通りせず向き合い考え抜く姿勢を大切に多様な数学を道具に用いながら整数について研究整数論は、整数そのものの性質や、さまざまな方程式の整数解について探究する分野です。整数論の問題は素朴なように見えて極めて難解であることが多く、整数だけに目を向けていても根本の性質を明らかにすることはできません。そこで数学者たちは研究の歴史の中で、整数論の難題に立ち向かうために解析学や代数幾何学などの多様な数学を道具として取り入れてきました。私が研究している保型形式論もその一つで、フェルマーの最終定理の解決にも重要な役割を果たした解析的手法です。このように、一見無関係なものが問題解決の糸口となり得ることも、整数論の奥深さと言えます。専門の枠を超えて学びを広げやすい仕組みも魅力数学について幅広くアンテナを張ることは日々の学びでも大切で、学生には特定の専門しか分からない人にはならないようにと伝えています。また、大学の数学では答えを出すだけでなく、その答えに至るまでの道筋を理解し、人に説明することが求められます。だからこそ普段から、少しでも分からないことがあれば素通りせず、向き合い考え抜く姿勢が欠かせません。そうして鍛えられた思考力はあらゆる場面で強みとなるでしょう。基幹理工学部は基幹共通科目や副専攻制度など、専門分野以外の学びの選択肢の多さも魅力です。個々の学生が関心に沿って、自由に探究を深められるよう、手助けしたいと考えています。成田 宏秋Narita Hiroaki基幹理工学部 数学科 教授Message from Professor早稲田大学理工学部卒業、東京大学大学院数理科学研究科修了。博士(数理科学)。熊本大学大学院自然科学研究科准教授を経て、2018年より現職。専門は整数論で、主に保型形式論を研究している。50名30名30名140名80名50名30名30名60名50名1年次進学定員2年次3年次4年次大学院学系単位で入試を実施2年次進級時に学科選択(進級振り分け)どの学科が自分に合っているか、1年間勉強してから専門分野を決定 数学科6専攻● 数学応用数理● 機械科学・ 航空宇宙● 電子物理 システム学● 情報理工・ 情報通信● 表現工学● 材料科学 応用数理学科 機械科学・航空宇宙学科 電子物理システム学科 情報理工学科 情報通信学科 表現工学科学系Ⅰ[80名]学系Ⅱ[350名]学系Ⅲ[120名]数学、物理学、情報、語学を中心とした統一カリキュラム週1時限の学系別専門科目学部・大学院の6年一貫教育数理科学の基礎と基礎工学を十分修得した上で、専門を学ぶce 基礎教育の重視近年の科学技術の進歩のスピードは驚異的です。これからの技術者・研究者にとって武器となり、どのような分野においても力を 発揮するもの、それはエンジニアとしての十分な基礎学力です。 基幹理工学部では1年次に全員が学系ごとに共通のカリキュラムで、数学、コンピュータなどの数理科学と工学の基礎を学ぶことに よって、理工系学問の強固な土台を培います。この基礎教育重視の姿勢は、専門課程に至るまで一貫しています。多彩な「学び」のかたち理工学の幅広い知識と見識を有する優秀な人材の育成のために、学部2年生以上を対象とした副専攻制度を実施しています。基幹理工学部に所属する7学科のなかから、主専攻の他にもう1つ副専攻として別の分野を履修できる制度です。副専攻を履修すること で幅広い知見を専門に活かす学生を育成するとともに、将来の 進学先や就職先の多様化する要求への対応力を養います。副専攻の 大学院修士課程へ推薦によって進学することも可能です。Curriculum9999基幹理工学部School of Fundamental Science and Engineering

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