学部入学案内
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文化構想学部School of Culture, Media and Societyメディア論プログラム伝統的な人文科学や社会科学に加え、領域を横断する複合的な視野から多様なメディアの諸相と将来を分析し構想します。メディアの現在・過去・未来を見通す広い視野と深さを兼ね備えた、総合的なメディア学の構築を目指します。イメージ論プログラム映像や造形芸術はもとより、言語芸術の中にもふんだんに存在するイメージを研究対象とし、時代やジャンルを超えて理論的・原理的に追究していきます。身体論プログラム身体は私たちに最も生きている実感を与えてくれるはずのものですが、現代のそれはバーチャル化され、実感を失い、浮遊しつつあります。そうした人間の身体とどのように向き合うべきかを考えます。表象・メディア論系芸術文化のさまざまな活動を多様な切り口から分析する人類が生み出してきた多様な芸術文化活動を、「メディア」「身体」「イメージ」という3つの切り口から分析します。表象とは、世の中の事物、観念、出来事などに何らかのイメージを与え、別の形に表したもの。3つの視点を交差させ、表象文化の作品・イメージ群を芸術史や美学、作家論などの既存の枠組みから解放し、政治・経済、諸文化の歴史的背景との関連性を考えていきます。演習科目例デザイン・フィクション・ワークショップ テレビ文化論 芸能文化論 身体と現在 イメージの記号論 ヴィジュアル・カルチャー論 ポピュラー音楽論 消費社会とメディア などブリッジ科目例サブカルチャー論 映像メディアの社会学 メディア・アートとデジタル表現 パフォーマンス・スタディーズメディア論 身体論 バレエ・ダンス論 写真論 広告イメージ論 演劇文化論 マンガ文化論 など文芸創作プログラム小説家、詩人、歌人、翻訳者、劇作家、脚本家など、文筆に携わる人材の育成を目的とし、さまざまなジャンルの文章表現・文芸創作全般にわたる授業を提供します。編集・ジャーナリズムプログラム雑誌・書籍などの活字媒体を編集制作する人材や、書物の流通・販売に携わる人材の育成を目的に、編集の視点から文学にアプローチする方法および編集実務、書店の可能性まで広範囲に学びます。テクスト・文化批評プログラム近現代の文学研究や文学理論、文学運動に触れる授業や、文学を文化やメディアの視点から見る授業、理論や方法論を学ぶ授業、サウンド批評、多角的な文化批評などを通じ、文学研究や批評の基礎力を養います。文芸・ジャーナリズム論系文芸の創作と情報発信を担うトップランナーを養成する日本の文化を主導する多くの人材を輩出してきた早稲田大学。その伝統と強みを踏まえ、次代の文化の構築と伝達を担う人材育成を目指す論系です。幅広い文芸ジャンルの実作者、質の高い日本語力をもつ翻訳者、文学性に富んだ研究者・批評家、さらに雑誌編集や書籍制作・出版、ヴィジュアル・メディアを介した文芸プロデュース、書物の流通・販売や書店経営に携わる人材の育成にも応えます。演習科目例小説表現 近代からの日本の文学 テクスト論 同時代文学論 翻訳表現 編集実践ライターという仕事 ジャーナリズム論 サウンド批評論 などブリッジ科目例20世紀小説表現史 文芸批評理論 文学とジェンダー 日本近代文学とマスメディア横断文学論 ウェブ文化論 マイナー文学論 翻訳文化論 編集論 児童文学 など社会構築論系 過去に学び、現在を知り、新たな社会の構築を模索する本論系では、歴史学、社会学、教育学、考古学などの学問の枠を越え、歴史・文化にもとづいた多角的視点から現代社会を分析します。社会の矛盾や問題点を挙げ、それらを克服する新たな社会構築の方法と主体のあり方を構想。歴史・文化に関する豊かな知見を現実の社会と結びつけ、社会の問題点を見いだす鋭い感覚と、それを解決するための力を持った人材を育成します。社会構造論プログラム日本社会・アジア社会・西洋社会の成り立ちや、それぞれの社会がはらむ問題点とそこからの脱却の道を考えることに軸足を置き、世界の国家・民族などのカタチを歴史的に見渡すとともに、社会進化の到達点としての現代社会の構造に目を向けます。共生社会論プログラム資本主義経済のグローバル化にともなう周辺社会の窮乏化や民族対立など、地球レベルで増大する社会的リスクの根を歴史的に問い直すとともに、フィールド調査を交えてグローバルな視野から分析し、人々がともに平和に生きていくための方法を考えます。地域・都市論プログラム実生活の場としての社会である地域・都市に対し、主に住民の自治という側面からアプローチします。地域・都市の形成過程を歴史的にたどるとともに現在のありようを検討し、その能動的な担い手を育成します。演習科目例日本社会の構造 アジア社会の構造 都市と地域の社会史 コミュニティ/地域課題の発見・探求世界遺産論 差別と対立の歴史 共生社会論 グローバリゼーションと現代社会 などブリッジ科目例国家形成論 近代日本の社会制度と社会思想 現代日本社会論 地域・都市論研究 子ども支援論 ボランティアとNPO・NGO 平和・人権論 社会システム論 国家と軍隊 経済と社会 家族と社会 など現代人間論系現代社会をともに生きる人間のあり方を探求する古来よりあらゆる学問が抱えてきた「人間とは何か」という問いは、価値観が多様化し、あらゆる事象が複雑化・多元化する現代においても大きな命題です。本論系では、人間に対して心理学、社会学、倫理学、宗教学、教育学、社会福祉学、文学など多彩な分野から多面的にアプローチ。既存の学問的枠組みを越えた融合と創造をもって、現代社会の諸問題に立ち向かう叡智を備えた人材を育成します。「発達を生きる人間」論プログラム人は、社会とかかわりながら発達していく存在です。個人の変化と社会との相互作用について考察するのが、このプログラムです。社会学や心理学の観点から、現代を生きる人間がどのように形成され、変化していくかを、多角的に明らかにしていくことを目指します。「心身を生きる人間」論プログラム心と体は人間の基本です。心が折れるとき体も壊してしまう。心と体の関係、その総合としての人間のあり方を考察します。死や病気の問題、コミュニケーションにおける身体の役割、認知における心と体の役割など、心理学、哲学、倫理学、そして宗教思想などの観点から、立体的に明らかにすることを目指します。「多様性を生きる人間」論プログラム人々が分け持つ差異の豊かさに着目し、人間のあり方を考察します。愛すること、成長すること、学びあうこと、助けあうこと、自己を表現し他者を象ること、そうした生の諸相をジェンダーとセクシュアリティ、ディスアビリティに関する研究を基軸とし、社会学、教育学、文学、文化研究の手法により明らかにすることを目指します。「関係を生きる人間」論プログラム社会学・教育学・倫理学のコラボレーションによって、現代に生きる人間が多様に形成する〈関係〉を探究します。人間関係に生まれる規範(きまり)を、社会学は事実として捉え、教育学は成長過程における習得として理解し、倫理学は哲学的に根拠づけます。これらを総合的に学ぶことで、深い人間理解を目指します。演習科目例共在の技法 宗教と共同体 生の詩学/生の解釈 環境問題の論理と倫理 生命・医療の論理と倫理 サイバー空間の論理と倫理 貧困と社会的排除 心をみる クィア・スタディーズ 福祉社会の臨界 こころとからだの関係を考える などブリッジ科目例宗教思想 クィア・スタディーズ入門 セクシュアリティの社会学 ユートピアと性 社会倫理学 応用倫理学 コミュニケーション論 グローバル化と日常生活 日常生活の社会学 個性の発達と差異 発達障害の心理臨床 福祉社会論 子ども文化論 障害学 など63

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