学部入学案内
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高校時代に心理学に興味を持ち、心理学のさまざまな分野を広く学ぶことができる早稲田大学を選びました。学部4年次にアメリカの学会に参加したことで「専攻分野である認知神経心理学についてもっと学びたい」という思いを強め、修士課程へは迷わず進学。しかし、博士課程についてはとても悩みました。そんなとき、 修士論文のテーマで研究発表を行った研究会で、若手奨励賞とベストプレゼンテーション賞という2つの賞を いただくことができました。受賞を通し、多くの先生方から背中を押していただいたことで、研究を続ける決心がつきました。現在は、ヒトの運動学習メカニズムを研究しています。健常若年者、健常高齢者、脳損傷 患者の行動データ、健常若年者の脳活動を計測して、運動学習時の神経基盤の変化を明らかにすることが 目的です。この研究を通し、脳損傷による運動障害や高次脳機能障害を抱えた患者さんがより良い生活を送る ためのアプローチを提案することができる点に、社会的意義とやりがいを感じています。本学大学院の良さは、 何と言っても研究活動に打ち込むための環境が整っていることです。論文や書籍などの学術情報へのアクセスの 良さは、国内の大学でもトップレベルではないでしょうか。奨学金や研究奨励金も充実しているので、私自身、 これらを利用して、毎年海外で開催される国際学会で研究発表を行っています。日本の心理学研究がより 活発になっていくよう、私にできることをしていきたいと思っています。研究成果から得られる社会的意義がやりがいに文理の壁を越えて心理学研究を盛り立てていきたい山田 千晴2014年早稲田大学文学部心理学コース卒業後、文学研究科同コース修士課程に進学、現在、同博士後期課程3年、日本学術振興会特別研究員(DC2)東京都・桜蔭高校出身経済産業省が実施した「2017年度大学発ベンチャー調査」において、早稲田大学は、大学別の大学発ベンチャー企業数で私大1位になりました。2014年度以降早稲田大学は私大1位を記録しており、4年連続となります。早稲田大学ではインキュベーション推進室を設置し、学生・教職員の研究成果や学習成果を活用したベンチャー企業を育成し、イノベーションの創出を支援しています。〈 創業者として活躍した代表的な校友 〉・ソニー 創業者 井深 大 氏・東京地下鉄 創業者 早川 徳次 氏・CSK(現在の株式会社セガホールディングズ) 創業者 大川 功 氏・日本開発銀行(現在の日本政策投資銀行) 初代総裁 小林 中(あたる) 氏・株式会社ファーストリテイリング(ユニクロ) 創業者 柳井 正 氏・リブセンス 創業者 村上 太一 氏・メルカリ 創業者 山田 進太郎 氏・アスキー 創業者 西 和彦 氏■ ベンチャー設立数、早稲田が4年連続で私大1位早稲田大学は、「Waseda Vision 150」のもと、総合大学の強みである多様な分野での知の集積を活用しながら未来をイノベートする独創的研究を推進しています。最新の世界大学ランキング(Quacquarelli Symondsランキング)で11の研究分野が世界100位以内に入るなど、早稲田大学の研究力は世界的に高く評価されています。WASEDAの研究力QS Graduate Employability Rankings 2019卒業生の活躍ぶりを評価するランキングで、国内私大では2年連続の1位獲得。世界27位。国内私大位1文部科学省「大学等における産学連携等実施状況について」 2016年度調査外国企業との共同研究費受入額国内私大位111分野で世界100位以内にランクインイギリス・QS社の研究分野別世界大学ランキング(2019年)で高い評価を得ました。なお、世界50位以内の分野は5分野に増えました。世界大学ランキング国内私大位1全研究機関中4位(私大1位)2018年度の文部科学省の科学研究費助成事業(科研費)において、全65の研究分野中4分野(「文学、言語学およびその関連分野」、「法学およびその関連分野」、「経済学、経営学およびその関連分野」、「解析学、応用数学およびその関連分野」)で1位を獲得しました。科研費分野別の採択件数ランキング114

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