学部入学案内
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STUDENT'S VOICE■ カリキュラムの特色人間科学部では、高校までの「文系」「理系」の枠や学問領域を越えて、関心のあるテーマを融合的に学ぶことができます。「基礎ゼミ」や「人間科学概論」では、教員の先端研究にふれながら、探究に必要な視点や知識を多角的に学びます。専門科目では、Ⅰ群(実験調査研究法)、 Ⅱ-A群(基盤科目)、Ⅱ-B群(発展科目)などの科目群が設定され、専門性を行き来しながら体系的に人間科学を学ぶことができます。人間科学部は教員と学生の距離が近いのが特徴です。「スタディスキル」では、「自ら考える力」のスキルを実践的に身につけます。「データリテラシー」では、「データを読む力」や「統計的に分析する手法」を基礎から学びます。「Tutorial English」ではネイティブの教員から生の言葉を学べるほか、チューターから個別指導を受けながらライティングスキルを高める授業もあります。人間科学部の学びは教室内での座学にとどまりません。アクティブラーニングやグループワーク、教室の外に出て調査を行うフィールドワーク、さまざまな機材を使用した実験実習、社会的な課題についての問題発見・探究をめざすプロジェクト型科目など、実践的で多様なスタイルの授業により学生の知的好奇心と問題意識を喚起します。短期留学や、夏期集中講義などへの参加の機会も設けられています。人間科学部では、大学における探究の総仕上げとして「卒業研究」を必修としています。1人の教員につき平均8名という少人数環境のなかで卒業研究に取り組みます。1年次からの系統的な学修を通じて培った「自ら考える力」を発揮し「人間とはなにか?」という問い、現実の諸問題を解決する方法について自らの答えを見つけ、学びの集大成とします。複数の専門性を行き来しながら体系的に学ぶインタラクティブに「自ら考える力」を身につける教室の内外で体験的・実践的に学ぶ卒業研究をとおして「人間科学」を深める未知の領域が多い研究分野に出合えた喜びとその探究に挑戦する楽しさを感じています 入学後、プログラミングや統計学、心理学などの分野の授業を履修した中で興味を抱いたのは、榊原伸一先生の「分子神経科学」という授業です。分子、細胞のレベルから脳を概観し、その成り立ちと各部の働きを理解する過程で、生命科学の面白さに気づきました。文理融合で広範な選択肢がある人間科学部だからこそ、入学前には想像もしていなかった学問分野と出合えたのだと思います。 3年進級とともに榊原先生のゼミに入り、神経幹細胞に関わる遺伝子の研究に取り組んでいます。研究対象にしている新規遺伝子を欠損させたマウスを用いることにより、その遺伝子の機能解析をすることは大変さもありますが、先生や先輩方が教えてくださることを1つ1つ吸収していく日々は充実感に満ちています。神経科学は遺伝的な病気の解明や事故による神経損傷の治療など、臨床研究に生かされつつある一方、依然として未知の領域が多い分野でもあります。生命の本質を理解するために必要な専門知識や実験の手技など、習得しなければならないことは山積みです。一日でも早く自らアイデアを出せるレベルに到達し、ゆくゆくは研究者の道に進みたいと考えています。 全学オープン科目や課外活動での経験が学部での学びと有機的につながっていきます 中学時代に人の心の状態や内面を知ることの難しさを実感する経験をしたことから、心理学に興味を持ちました。中でも特に関心が高かったのは認知行動療法の分野で、それを専門としている先生方が多くおられることが人間科学部を選んだ理由です。入学後、幅広い分野を学んでいくうちに、人間工学などの理系の学問と心理学などの文系の学問は相互に関係しあっていて、人間の幸せを考えるのに文理の区分けはそれほど重要ではないことを認識できました。 早稲田でしかできないことをやろうと思い、2年次の夏休みにはプロフェッショナルズ・ワークショップに参加しました。このプログラムでは企業や自治体から出された課題に対して、2ヶ月間の調査・分析期間で提案をまとめることが求められます。苦労することもありましたが、人前で話す際に物怖じしなくなったことやタイムマネジメントの手法などの汎用的なスキルが身についたことは大きな収穫です。また、消費行動に関するアンケート分析などを経験したことで、「行動分析学」を学んでみたいという意欲が出てきました。今後も全学オープン科目や課外活動などと学部での学びを有機的につなげていこうと思います。 山田 晴也 Yamada Seiya愛知県立刈谷高校出身人間科学部 人間情報科学科 3年内貴 愛里 Naiki Airi滋賀県立虎姫高校出身人間科学部 健康福祉科学科 2年法学部教育学部商学部社会科学部国際教養学部文化構想学部文学部基幹理工学部創造理工学部先進理工学部人間科学部スポーツ科学部政治経済学部人間科学部117

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