経営管理研究科
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富むコミュニティは合える生涯の財産に根付くギブ・アンド・テイクの精神も、根底に倫理観があるからこそと言えるでしょう。WBSでは今後も、ERSの趣旨に沿う在学生・修了生の活動を奨励し、ERSにおいて世界をリードする人材を輩出できるスクールを目指していきます。池上 WBSには、経験豊富な実務家教員と研究者教員が非常にバランス良く揃い、すべての教員がactionable management knowledgeの実践というミッションを共有し、ビジネスへの適用を意識して講義を行っています。学内外の研究機構への参画や、産業界とのつながりなど、教員一人ひとりがエッジの利いたリソースを持ち、そこで得た最先端の知見や成果を授業に反映させていることもWBSならではの強みだと思います。川上 各教員が担当するゼミも、社会や企業との接点を重視した多彩な内容が展開されています。私が担当するマーケティングゼミでは、ビジネスプランを作るだけで終わらせず、実践にまでつなげたいとの思いから、オーケストラとタッグを組んでクラシックコンサートの企画・プロモーションを手がけたり、クラウドファンディングサービスのMakuakeと連携したプロジェクトを実施したりと、学生主体でさまざまな活動に挑んでいます。失敗しても許されるのが学生の特権。授業を通して経験値を上げ、実務に持ち帰ってほしいと考えています。池上 コンサートという、モノではなくコトのマーケティング経験を積めることや、ブルー・オーシャン理論の実践という点でも、学生にとって非常に有意義な学びになりますね。私のゼミでは、経営戦略に関する日本語と英語両方の文献の輪読・発表に重点を置き、集大成として海外の著者本人をゲストに迎えたオンライン講義を開くほか、学生の関心ある分野で実務の第一線にいるゲストもお呼びします。こうした経験を通して学生たちは、知識のみならず、ビジネスに不可欠な伝えるスキルや作法も学び、1年あるいは2年を通して目覚ましい成長を遂げていきます。川上 今般のコロナ禍を受けて、勤務先の事業や組織の課題に直面した人、あるいは自らの今後のキャリアを見つめ直した人も多いことでしょう。こうした課題は1人で悶々と考えていても答えは見つかりにくいものです。その点で、業種や職種、世代や国籍の枠も超えて人とのつながりが広がるビジネススクールは、異なる角度から状況を捉えて課題の本質に迫り、突破口を見いだす場となり得ます。何より、利害関係なく本音で語り合えるコミュニティを社会人になってからもう一度持てることに大きな意義があります。建設的に議論できる関係性や助け合う文化もWBSの魅力WASEDA BUSINESS SCHOOLGraduate School of Business and Finance, Waseda University早稲田大学大学院 経営管理研究科池上 まったく同感で、社内では会えない異質な学生や教員との議論を通して、自身が置かれた状況を冷静客観的に捉え直し、今後のキャリアを考える上での軸を手に入れられるでしょう。われわれ教員は正解を教えるのではなく、考えるための材料や方法論を提供します。言うなれば、見えない未来に対して「適切に悩み考えられる」場と仕組みがここにはあります。時代が不確実性を増す今こそ、ビジネススクールで学び、未来の選択肢を自らの力で広げてほしいと願っています。池上 重輔 教授早稲田大学商学部卒業。一橋大学より博士号(経営学)を取得。ボストン・ コンサルティング・グループ(BCG)、MARS JAPAN、ソフトバンクECホールディングス、ニッセイ・キャピタルを経て、2016年より現職。専門分野は経営戦略、グローバル経営。Academy of International Business (AIB) Japan chair、国際ビジネス研究学会(JAIBS)理事・国際委員会委員、異文化経営学会理事。早稲田ブルー・オーシャン戦略研究所所長、早稲田グローバル・ストラテジック・リーダーシップ研究所幹事。2015年より東洋インキSCホールディングス社外監査役。英国ケンブリッジ大学ジャッジ経営大学院MBA、英国国立シェフィールド大学政治学部大学院修士課程国際関係学修士、 英国国立ケント大学社会科学部大学院修士課程国際関係学修士。近著に 『インバウンド・ビジネス戦略』(日本経済新聞社)などがある。※ERSアワード…ERS(Ethics, Responsibility and Sustainability)の趣旨に沿う在学生・修了生の活動を表彰するアワード7

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