経営管理研究科
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MBA取得を考えたきっかけは、入社3年目に新規事業に携わった際、 会社にとって何が正しい選択なのか判断に迷い悩んだことでした。ビジネスの意思決定ができる力をつけたいとWBSを志望しました。所属した平野ゼミでは、特定の企業の経営戦略を立案する課題にチームで取り組み、実際に従業員の方への聞き取りや店舗での調査を通して仮説検証と戦略の練り直しを重ね、実務に活かせる経験を多く積むことができました。知識やスキルだけでなく、ビジネスの世界で生きていく上で必要な精神も鍛えられたゼミは、社会人経験が浅かった私にとって非常に有意義な学びに満ちていました。また、教育現場支援のプロジェクトを有志の仲間とプライベートで立ち上げたことも、ビジネススクールに通って得た学業以外での大きな収穫です。振り返ると以前の私は、自身を取り巻く環境を悲観視したり、過去の 選択を悔やんだりしがちでした。WBSでの2年を経て、より良い状況を 生むには何をすべきかを体系立てて考えるようになり、逆境や課題も楽しみながら乗り越えていく力が備わりました。海外不動産開発という 自社に前例のない事業で意思決定を求められる際も、WBSでの学びをベースにその時々に適した視点を持ち、可能性やリスクを鑑みて判断することを心がけています。チームの協力を仰ぎながら解を導くことが 自然とできるようになったのも、WBSで多くの仲間と出会い、議論や グループワークを重ねたことで、独力ではなく、チームの様々な知見を 踏まえた最適解を導くことを学んだおかげだと実感しております。切磋琢磨できる仲間と出会い逆境や課題も前向きに捉えて乗り越える力を獲得できた梅村 桃子さん 2021年3月修了2015年早稲田大学政治経済学部卒業。株式会社三越伊勢丹に 入社し、店舗勤務を経て、不動産事業部でフィリピンの複合開発案件の企画やオペレーションプランニングを担当。2019年4月にWBSに入学し平野正雄教授の「グローバル経営」モジュールで学ぶ。現在は海外事業推進部で引き続きフィリピンの不動産開発案件にマネジャーとして携わっている。修了生勤務先企業でゼロから事業化まで社内起業を経験したことを機に、実際の起業に関心が高まり、必要な知識やスキルを身につけたいとMBA取得を志しました。ご自身が現役の投資家であり、起業のご経験も豊富な長谷川博和先生のもとでアントレプレナーシップを2年間密に学びたいと考え、WBSのマネジメント専修を選びました。2年目に入った今、想像していた以上に深く広い学びや人脈形成が実現できています。起業プロセスを疑似体験できる名物授業「スタートアップ・ファクトリー」では、起業アイデアや具体的な事業計画をメンバーと練り上げ、最終プレゼンを経て16チームの中で優勝を果たすことができました。また、ゼミではディスカッションや年間を通して実施されるイベントなど、起業やファミリービジネス、新規事業創造について理解を深めています。現在、海外研修は難しい状況ですが、2月にはスタートアップ先進国で知られるエストニアの起業家をゲストに迎えたオンライン勉強会が実施され、多くの学びを得ました。入学前と比較して、ビジネス全般に関する知識量は圧倒的に増え、起業に対する考え方もよりポジティブに変わりました。自分の強みや得意な部分が明確になり、自信が持てるようになったことも内面的に大きな変化です。この先、企業の内外を問わず、新規事業の立ち上げを通して社会への貢献を目指していく上で、WBSでの体系的な学びや実践的な経験、培った人脈は、間違いなく役に立つと感じています。起業プロセスの疑似体験など実践的で濃い学びを通して起業への考えがより前向きに及川 敦輝さん 2020年4月入学1998年東京理科大学理工学部卒業後、キヤノン株式会社でコピー機の設計開発に従事。2005年ソニー株式会社に転職し、液晶テレビの設計開発やテレビ用アクセサリのプロダクトマネジャー、海外駐在などを経て、現在はオーディオ機器の設計開発に携わる。2020年4月にWBSに入学し、長谷川博和教授の 「事業創造とアントレプレナー」モジュールに所属。在学生25夜間主プロフェッショナル マネジメント専修

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