経営管理研究科
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UISを取得の質をたゆまず追求川上 もう一つWBSの特色的な取り組みに「ERSアワード」があります。これは、ERS (Ethics, Responsibility and Sustainability)の趣旨に沿う在学生・修了生の活動を奨励するもの。現代社会においてビジネスを考えるとき、経済合理性だけでなく、地球環境も含めたあらゆる社会性の側面といかにバランスをとるかが重要になっています。WBSでは倫理観や社会的責任、持続可能性への意識を強く持って社会的課題を解決していくリーダーを育成したいと考えています。竹原 ビジネススクールは、ともすると「儲け方を学ぶ場」と捉えられがちですが、流れは変わってきています。ファイナンスの分野においても、例えばコーポレートガバナンス・コードに代表されるように、企業の行動規範や社会的責任に対する意識が経営者の間でも急速に変わりつつあります。日常の職務の中でそうしたトピックに関わっている学生も多く、ERSへの関心は高いですね。川上 私の専門であるマーケティングにおいても、ソーシャル・マーケティングという分野があるように、社会との関わりの視点は重要性を増しています。学生にとって、多様性に富むWBSの学びの環境もERSへの意識の向上につながるでしょう。新興国からの留学生も多いため、例えばそうした国々が抱える問題をICTでどう解決できるのか、といった議論を通して日本人学生も貴重な学びを得て、グローバルな視点や課題意識は醸成されるのではないでしょうか。竹原 全日制・夜間主あわせて約300にも上る、きわめて豊富でバラエティーに富んだ科目もWBSの魅力です。科目選択の自由度が高く、海外開講科目や交換留学の制度も充実しています。また、専任教員数や学生数において国内のビジネススクールで最大規模を誇り、さまざまな経験やバックグラウンドを持つ学生が相互にディスカッションすることで人的ネットワークは豊かに広がります。同窓会組織であるWBS稲門会を通した縦の交流も活発で、在学中はもちろん、修了後も人との出会いやつながりは広がります。同窓会組織はDynamic learning communityの一部として、WBSが誇る重要な資産と言えます。川上 学生同士がともに助け合って学ぶ文化があることもWBSの良さですね。欧米のビジネススクールでは、学生は互いを競争相手と捉えて持論をぶつけ合うことが多い印象です。それに対しWBSの学生は、人と人とのつながりを大切にし、学び以外の場面でも自分たちでさまざまな企画を立てて実行に移し、得られるものは全修了後も続くネットワークはWBSが誇る重要な資産ですWASEDA BUSINESS SCHOOLGraduate School of Business and Finance, Waseda University早稲田大学大学院 経営管理研究科部持って帰ろうという意欲が強い。そのパワーにわれわれ教員も圧倒されます。竹原 人は社会に出ると「もっと学んでおけばよかった」と悔やみがちですが、そう思うだけで終わらせず、自ら行動を起こした人たちが集まっているのがビジネススクールという場です。そうした決意を持って入学してくる学生の皆さんに対して「より質の高い教育を提供する」という意識をすべての教職員がしっかりと共有できていることが、WBSのビジネススクールとしての一番の強みだと思います。竹原 均 教授筑波大学社会工学類卒業、同大学院博士課程社会工学研究科単位取得退学。博士(経営工学)。エムティービーインベストメントテクノロジー研究所(現三菱UFJトラスト投資工学研究所)、筑波大学大学院システム情報工学研究科助教授を経て、2006年から早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授、2016年 4月から現職。日本ファイナンス学会理事、日本経営財務研究学会評議員。 専門分野は、アセットプライシング、ポートフォリオマネジメント。主な著書に Reform and Price Discovery at the Tokyo Stock Exchange: From 1990 to 2012 (Palgrave Macmillan, 2015年,第59回日経・経済図書文化賞), Corporate Social Responsibility and Corporate Finance in Japan (Springer, 2018年)などがある。7

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