経営管理研究科
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WASEDA BUSINESS SCHOOLGraduate School of Business and Finance, Waseda University早稲田大学大学院 経営管理研究科早稲田大学ビジネススクールが掲げるミッションは、3つの要素から成り立っています。多様かつ急速に変化する社会において、ビジネスリーダーは問題の本質を見極め、解を創造・実行しなければなりません。 WBSのミッションの1つ目であるactionable management knowledgeは、その時に不可欠な知識です。WBSの教員には、経験豊富な実務家教員と、 第一線の研究者教員が揃っています。ゆえに、机上の空論ではなく、かつ経営経験の単なる伝承でもない、実践知を生み出せるのです。 またわれわれは、グローバルな視点と強い倫理観を持って社会的課題を見極め、解決していくリーダーを育成したいと考えています。 これがミッションの2つ目に掲げる insightful and responsible leaders with global perspectivesです。WBSには、英語で全教育を行うプログラムがあるため、 多国籍の学生が学んでいますし、海外のトップスクールとの学生・教員レベルの交流が盛んです。その結果WBSでは、おのずと異文化交流が行われ、 グローバルな視野が身につきます。さらに、実践知の創造、リーダーシップの醸成には、学生が相互にあるいは教員と議論し、 新たな考え方を創造していくダイナミックな学習が不可欠です。この学習の場が、ミッションの3つ目のdynamic learning communityです。 WBSは、多様なバックグラウンドを有する多くの優れた学生が集う、素晴らしいラーニング・コミュニティを形成しています。5淺羽 茂  研究科長・教授東京大学経済学部卒業。東京大学より修士号、博士号(経済学)を取得。カリフォルニア大学ロスアンゼルス 校よりPh.D.(Management)取得。学習院大学教授等を経て、2013年より早稲田大学ビジネススクール 教授。2016年9月研究科長就任。組織学会会長、Asia Pacic Journal of Management Editorial Review Board、公認会計士試験委員、国家公務員採用Ⅰ種試験専門委員等を歴任。Academy of Management Reviewなどの国際的な主要経営学術誌に論文を掲載。経営戦略や経済学に関する著書多数。くの課題に挑戦し、進化していかなければなりません。 挑戦と進化は、日本のビジネススクールだけの課題ではありません。ビジネススクールを取り巻く環境は急速に変わっています。MBAプログラムが日本に比べて大きく発展しているアメリカでも、卒業生に高報酬を保証することが難しくなり、2年間のプログラムの機会費用が高くなっています。主たる就職先が先進国の大企業であった時代は終わり、ビジネス環境が全く異なる新興国や、ベンチャービジネスの比率が高まっています。このような変化に対応するために、対象学生のプロフィール、修了年限、専門領域などの点で多様なプログラムが開発され、これまで以上に企業者精神、グローバルな視野、異文化コミュニケーション、倫理などを重視するカリキュラムに教育内容が変更されています。 われわれWBSは、海外のビジネススクールとも競争していかなければなりません。世界のビジネススクールの挑戦と進化を視野に入れ、かつ日本に拠点があることの優位性を打ち出しながら、自ら変革していかなければならないと自覚しています。 多くの優秀な方がWBSで学び、ご自身のキャリアアップ、キャリアチェンジを実現されるとともに、社会の諸課題の解決、ビジネススクールの発展に一緒に力を尽くしていただけることを願っています。

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