経営管理研究科
7/48

竹原 均 教授予定です。早稲田だからこそ叶う、アメリカやヨーロッパの名門校で学ぶチャンスをぜひ積極的に活用してほしいと思います。竹原 2つの組織が融合し、教授陣の多様性もより豊かになりました。国内のビジネススクールの多くでは、教員のバックグラウンドが研究者あるいは実務経験者のどちらかに偏りがちなのが現状です。それに対しWBSでは、アカデミックな分野で最先端の知識を持つ研究肌の教員と、実務に関するナレッジを豊富に持つ実務家出身の教員が半数ずつを占め、さらに実務とアカデミックの両方を熟知した教員も多数在籍し、全体のバランスが見事にとれた布陣になっています。こうしたビジネススクールは非常に稀有な存在と言えるでしょう。杉浦 WBSは専任教員数、学生数において国内のビジネススクールで最大規模を誇ります。教育の質を高く保ちながら、なおかつ規模を大きく持つことは実は至難の業であり、その両方を兼ね備えているところにWBSの真価があると私は常々考えています。WBSが、教育の質と規模をしっかりと両立できている一番の理由は、多数の志願者から選抜された質の高い学生が入学しているという事実にあります。2018年一般入試では185名の募集人員に対して559名、AO入試等も合わせると募集人員225人に対し計770名の出願がありました。竹原 しかも学部の受験とは違って、いわゆる記念受験はありません。また、合格者のほぼ全員が入学していることからも、学びへの強い意志を持って受験されていることが伺えます。国内のビジネススクールでもトップクラスの高い倍率をくぐり抜けて入学するからこそ、学生のレベルが非常に高く、それがWBSの最大の魅力と言える「学生の質」に結び付いています。杉浦 一方で、倍率の高さだけでWBSの受験を諦めてしまう人がいるとすれば非常にもったいない。学びたいという気持ちが心の中に芽生えているのであれば、ぜひ臆することなく挑戦してほしいと思います。倍率を勝ち抜いて初めて、出会える素晴らしい仲間や教員がいて、その先の学びに大きな価値が生まれるからです。竹原 確かに入学後の学生の変化には目を見張るものがありますね。1年目と2年目では顔つきが違って見える人も多くいます。純粋に「学びたい」「人として成長したい」という意欲を持った人が集うWBSの環境は、そこに身を置くだけで日々得られるものが多くあるはずです。先行きが不透明なこの時代に、個々人の思考方法や問題解決能力がますます問われるようになるのは間違いないでしょう。WBSでの1年、あるいは2年の歳月の中で、皆さんがこれから生きていく上での確固たる自信や基盤のようなものを身に付けてほしいと願っています。杉浦 WBSは早稲田メインキャンパスのほぼ中央、大隈銅像の近くにあります。また、大隈記念タワーではファイナンス系の授業の多くが行われています。このような象徴的な場所に、高い志を持った多種多様な人材が世界中から集まっています。早稲田の磁力を、ぜひ体感してほしいと思います。を兼ね備えた点にグラムの真価がある筑波大学社会工学類卒業、同大学院博士課程社会工学研究科単位取得退学。博士(経営工学)。エムティービーインベストメントテクノロジー研究所(現三菱UFJトラスト投資工学研究所)、筑波大学大学院システム情報工学研究科助教授を経て、2006年から早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授、2016年4月から現職。日本ファイナンス学会理事、日本経営財務研究学会評議員。専門分野は、インベストメント、アセットプライシング、ポートフォリオマネジメント。主な著書に『株式市場の流動性と投資家行動』(中央経済社、2011年)、Reform and Price Discovery at the Tokyo Stock Exchange: From 1990 to 2012 (Palgrave Macmillan, 2015年)などがある。T字型に強みを伸ばせる選択科目がいっそう充実WASEDA BUSINESS SCHOOLGraduate School of Business and Finance, Waseda University早稲田大学大学院 経営管理研究科7

元のページ 

page 7

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です