経営管理研究科
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 現在勤務する資産運用会社に中途入社した際、運用のプロである先輩社員のマーケットに関する知識量に圧倒されました。自分の知識水準を短期間で引き上げ、業務の幅を広げたいという強い思いから、働きながらファイナンスを総合的に学べるWBSへの入学を決めました。 実務経験豊富な教授陣の講義は、実務に即したハイレベルな内容で、これまで仕事の中でなんとなく分かったつもりでいたことについても、理論的な背景を学ぶことで根本から理解が深まりました。業務に活きる知識やスキルを獲得できただけでなく、今後のキャリア指南という観点でも得るものが多くありました。授業では、仕事上のしがらみや自分の評価を気にせずに学生同士が対等な立場で付き合えるので、本気で意見を交わし、素直な気持ちで人と向き合えた貴重な時間でした。 資産運用業界で投資家向け営業という一生をかけて極めたい仕事に巡り合えたことは幸運だと感じています。目先の損得ではなく、先々までを見越して本当にお客様のためになるアドバイスができる営業として、長期的な信頼関係を築くことが目標です。WBSでの2年間で、業界でも著名な教授陣からファイナンスとマネジメントを学ぶことができ、自信につながりました。アセットマネジメント関連の科目で学んだ内容は日々の実践に役立っています。日本の資産運用業界における機関投資家ビジネスの拡大に貢献するために、WBSで得た人との繋がりや学びを最大限に活かしていくつもりです。著名な教授陣から学び得た知識やスキルを自信に機関投資家営業の職務に邁進仲内 梢さん 2018年3月修了2004年法政大学工学部卒業。大学卒業後すぐに香港へ渡り、M&Aに特化した金融情報ベンダーでの法人営業や、三菱UFJ証券の香港現地法人(当時)のアジア株式機関投資家営業など7年半の香港勤務を経験。帰国後の2014年にDIAMアセットマネジメント(現アセットマネジメントOne)に中途入社し、現在は機関投資家営業第三部に所属。修了生在学生 約10年にわたり会計の仕事に従事する中で、ファイナンスの体系的な知識の必要性を感じてきました。特に2015年に転職した現在の勤務先でM&Aの実務に携わる機会が増えたこともあり、働きながら大学院で学ぶことを決意。WBSを選んだのは、ファイナンスを深く学べることに加えて、会計や戦略系、マーケティングなどの幅広い知識も同時に身につけられる点に魅力を感じたことが理由です。 1年目に履修した「コーポレート・ファイナンスの理論と企業価値評価」など、実践的な科目が充実し、日々の業務にも照らし合わせながら理解が深まりました。一方で、授業で学ぶセオリーが、ベンチャーの世界で実際に起きていることに当てはまらないケースもあり、知識は万能ではないと思い知らされたのも事実です。しかし、そのギャップを学べたこと自体にも価値があり、知識という“ものさし”が自分の中に増えたことで、考え方の幅が広がった実感があります。 入学から1年を経た今、業務において外部の企業価値評価のプロや監査法人と接する際に、以前よりも資料を深く読みながら自信を持ってやりとりができるようになりました。事業開発会社である弊社では、各事業部のメンバーが事業責任者を中心に損益管理を行い、職種を問わず会計やファイナンスの知識が重要となる環境です。そのため修了後は、社内向けのレクチャーを開くなどして、WBSでの学びを職場に積極的にフィードバックしていきたいと考えています。物事を多角的に考える“ものさし”の一つとして、獲得した知識を活用したい後藤 洋介さん 2017年4月入学2007年学青山学院大学経営学部卒業。営業支援サービス会社で経理財務・経営企画を担当。2015年に株式会社VOYAGE GROUPへ転職。財務会計領域の責任者として組織再編等の決算に関する論点整理や、メンバーの育成・採用などを担う。2017年にWBSに入学。現在、鈴木一功教授の指導の元、プロジェクト研究論文に取り組んでいる。29夜間主プロフェッショナル ファイナンス専修

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