経営管理研究科
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 勤務する損害保険会社で10年以上にわたり官公庁マーケットの営業に従事し、経営の知識の必要性を強く感じてきました。将来的に海外拠点で活躍できる人材になりたいという目標もあり、経営やグローバルビジネスの知識に加えて、再保険の専門的な知識も身に付けたいと考え、所属企業の派遣制度を利用してWBSで学ぶことを選択しました。 学び始めて実感したのは、ビジネススクールでは正解や他者が賛成する意見を言うことが大事なのではなく、自分の考えを発言し学生同士でも学び合うことが何より重要だということです。異なる文化、言語の学生とのディスカッションを通じて多様な考え方を知り、グローバルコミュニケーション力が鍛えられました。シンガポール・ナンヤン理工大学などでの夏季集中講義にも参加し、現地学生のレベルの高さに触発されました。 修了後の現在は、国際業務部で海外拠点の再保険引受業務に携わっています。以前は目の前の業務に視野がとどまりがちでしたが、その業務が会社全体の中でどのような位置付けであるかを意識しながら仕事に臨むようになりました。人材組織の授業で学んだ内容を活かしてチームのモチベーション向上を図るなど、実践につなげたいと考えています。 1人では決して得られない貴重な学びの機会がWBSにはあります。1年間という限られた時間の中でも、自ら行動に移した分だけ、より多くの学びと、かけがえのない仲間との絆を手に入れられるはずです。学びの場を海外にも広げグローバルに通用する発信力や交渉力を研鑽芦川 真紀さん2004年上智大学法学部卒業。三井住友海上火災保険株式会社に入社し、公務開発部で国内の官公庁マーケットの営業に携わる。2015年4月に企業派遣でWBSに入学。在学中は英語科目や海外協定校での短期集中コースなども積極的に受講。修了後の2016年4月より国際業務部引受・営業推進チームで海外拠点の再保険業務を担う。修了生 エンジニア、そしてITコンサルタントとして日々の業務にあたるなかで、エンジニアとコンサルタントとの間で、意思疎通の難しさや齟齬を感じる場面が少なからずありました。両者の橋渡しとなる人材を目指したいと考え、1年間学業に専念して体系的な知識を身に付けようと、WBSの1年制総合を志望しました。弊社の制度ならびに携わっていたプロジェクトの上司のサポートもあり、キャリアが途切れるという不安を感じることなく、入学後は学びに集中できています。 入学して約2か月ですが、視野が広がってきている実感がすでにあります。なかでも内田和成教授のゼミでは、まったく異なる業種に身を置くゼミ生とのディスカッションを通じて、自分とは違う考え方やものの見方に触れることができ、毎回刺激に満ちています。世界的にも著名な経営コンサルタントでいらっしゃる内田先生は、私たちのどのような発言にも助言をくださり、またきちんと拾って投げ返してくださる安心感があります。先生のそうした普段のコミュニケーションの仕方などからも、コンサルタントとしてのノウハウを得ていければと考えています。 WBSに限らず早稲田全体に言えることですが、タテヨコの垣根が低く、誰かに相談すれば必ず次の人にパスがつながる環境があります。修了後も続く早稲田ならではの豊かな人的ネットワークを構築していけることも、WBSで学ぶ大きな魅力だと感じています。実務経験豊富な先生方の人との接し方や話し方からも日々学ぶことが多くあります山下 舞さん 2017年4月入学2011年早稲田大学政治経済学部を卒業。アクセンチュア株式会社に入社。システムエンジニアとして保険会社のシステム開発プロジェクトに携わる。その後従事した金融機関のモバイルアプリ開発プロジェクトでは、要件調整業務を担う。2016年7月にITコンサルタント職に就き、通信業界の顧客を担当。2017年4月に1年制総合入学。在学生2016年3月商学研究科ビジネス専攻修了171年制総合(全日制)

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