経営管理研究科
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 4年間にわたる海外勤務を経験し、将来のビジョンとして、日本を拠点にアジアとの架け橋となるグローバルなビジネスを自ら立ち上げたいという目標が定まりました。海外のビジネススクールも検討しましたが、日本に軸足を置いて体系的な知識や人的ネットワークを獲得した上で、世界へと広げていきたいと考え、グローバルな学びの環境や留学制度が整ったWBSを選びました。幸いにも合格通知と同時に経営管理研究科専門職奨学金の採用通知もいただき、2年間学業に専念する上での心強い後押しになりました。 WBSの学びは「実務」と「理論」のバランスが取れていることが最大の魅力です。全日制グローバルでは入学時からゼミ活動を通して専門性を高めることもできます。私は東出浩教教授のゼミで、アントレプレナーシップについて、さまざまな角度から学びを深めています。また、2年次の春学期には、中国のトップスクールの清華大学経済管理学院 (中国、北京)に5ヶ月間の交換留学を経験し、ビジネスにおける多様な価値観を身をもって実感することができました。 WBSは人間的な成長も遂げられる場所です。同級生には自身で会社を経営している人も多く、年齢や職位の上下に関係なく対等に議論し親交を深めることもビジネススクールでしかできない貴重な経験です。志の高い仲間や、教授陣の存在を支えに、自分自身の夢や目標に向かっていくための大きな原動力を得ています。 IT機器メーカーで長く営業に携わりましたが、「前回この方法でうまく行ったので次も大丈夫だろう」といった過去の経験による判断や行動に陥りがちでした。論理的かつエビデンスに基づいたビジネスがしたいという思いが強くなり、会社を退職してMBAの学びに専念しようと決めました。一度キャリアを中断してでも、知識やスキルを磨いて2年後に新たな土俵でスタートした方が、自分のためになると考えたからです。 国際性に富んだ環境で学べることが、WBSの全日制グローバルを選んだ一番の理由ですが、実際は期待以上で、各国から優秀で意欲の高い学生が集まっているWBSのMBAプログラムが国際的に認知されていることを実感しました。入山章栄先生のゼミでは、海外でリリースされたばかりの最先端の論文を読み、合わせて関連する過去の理論も学んでいくことで、経営学の体系的な知識を深めることができたと感じています。交換留学(クレアモント大学院大学 ドラッカー・スクール)や海外開講科目を通して、現地の経営者にインタビューを行う機会などもあり、グローバルビジネスの現場を自分自身の目で見て理解を深められたことも、非常に貴重な経験でした。 現在、コンサルタントとして働くなかで、WBSで培った分析スキルや実践的な英語力が役立っています。仮説を立て、データで実証する力が備わったことで、自信を持って顧客に提案ができるようになりました。学びの自由度が高いWBSでは、目的意識を明確に過ごすことが重要であり、それがキャリアをひらく鍵にもなるはずです。ともに学ぶ仲間に刺激を受けグローバルなビジネスを立ち上げる夢が加速グローバルビジネスの今を肌で感じ理解を深められる海外での学習機会も活用高木 啓介さん 2016年4月入学2009年東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業。シャープ株式会社に入社し、海外企画本部を経て、アラブ首長国連邦、チュニジアに駐在。2013年10月からはモロッコでアフリカ仏語圏地域統括事務所設立プロジェクトの現地責任者を務める。同社退職後、2016年4月に全日制グローバル入学。2017年2月~6月 清華大学経済管理学院に交換留学、2017年8月UCLA Anderson Business School留学予定。在学生伊勢 一也 さん2002年横浜市立大学商学部経営学科卒業。外資系ITハードウェアメーカーで営業に携わる。退職後の2014年4月にWBSへ入学。在学中は海外開講授業を積極的に受講したほか、2年目の秋学期に米国・クレアモント大学院大学へ交換留学。修了後、アビームコンサルティング株式会社に入社し、企業のマーケティング領域を担当。修了生2016年9月商学研究科ビジネス専攻修了13全日制グローバル

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