教職大学院
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履修モデルさまざまな教職キャリアに対応する多様な履修モデル 教職大学院では、さまざまな教職キャリア(教員免許は取得しているが教職歴のない学部新卒学生や社会人学生、教職歴数年の教員から10年を超える中堅教員まで)と、さまざまな学校種(小学校、中学校、高等学校等)の教員をめざす人に門戸を開いています。それぞれの学校種や教職キャリアに応じた多様で多彩な教育実践上の課題に対応するために、基本科目以外は、各自で履修科目を選択するようになっています。これにより、科目履修には多様なパターンが考えられますが、ここではいくつかの履修モデルを紹介します。▼▼▼ 生徒指導について高度な能力を有する新人教員をめざす場合▼▼▼ 現職経験をもち、スクールリーダーをめざす場合▼▼▼ 1年制コースの現職教員の場合 生徒指導について高度な能力を身に付けた「新しい学校づくりの有力な一員となりうる新人教員」をめざす場合、分野別選択科目の「生徒指導・学級経営の力量形成に関する科目群」を中心に履修することを勧めます。1年次では、この科目群と基本科目に配置された科目を中心に履修計画を立てて理論を学ぶとともに、「学校臨床実習Ⅰ」で25日間以上の実習を行い、その体験を逐次振り返りながら、理論と実践を往還します。2年次では、こうした基礎の上に、学校組織の一員として何ができるかを考えながら実習校の具体的な実践課題の改善に取り組みます。体験だけに終始せず、また、理論を一方的に現場に当てはめるのでもなく、教育現場での課題の改善に役立てることができる高度な能力の形成を目指します。 現職経験をもつ学生がさらに「確かな指導理論と優れた実践力・応用力を備えたスクールリーダー」をめざす場合、教育現場の現状把握や一定の指導力は有していることから、次に理論的裏づけを十分に行った上で現場改善に役立つ実践を行うことが求められます。これらの実践をもとに、教育実践論文をまとめ上げることにより、自らの実践をさらに理論化していくことを通じて、将来的に必要になる知識と技能を身につけていくことができます。 1年制コースの現職教員の場合、「スクールリーダー」の中でも中核的な中堅教員をめざすことになるため、「理論」→「実践」→「理論」というサイクルで内容を深めていくことになります。まず、現場での豊富な実践に基づく教職経験を理論に照らしてふりかえるために、春学期には理論と実践を融合する講義を受講し、秋学期には「学校臨床実習Ⅲ」において各自の課題解決を目標に実践を重ね、さらに講義の中で理論として深化させていきます。 学生に対して、入学時から修了時まで履修方法や履修状況について支援する教員「メンター」による面談を通じて、履修科目の選択と履修計画の立案及び経過の確認を行います。実習科目の履修にあたっては、要件として事前に履修するべき科目は定めていませんが、メンターが実習における学生の具体的課題の設定について助言します。また、学生の特定の課題に照らした効果的な実習となるよう、事前・事後に履修すべき科目について適切な指導を行います。 希望する学生は、入学志願の際その旨を申し出て承認を得なければなりません。第1年次は在職校等における勤務を離れて学業に専念し、通常の形態による授業および指導を受け39単位を履修、修得することを原則とします。第2年次は在職校等に復帰しながら、週1回以上定期的に通学し指導を受け、7単位修得しなければなりません。モデル1モデル2モデル3指導体制 メンター大学院設置基準14条特例に定める方法による教育の特例履修モデルGraduate School of Education, Specialization in Advanced Teacher Training10

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