法務研究科
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WASEDA LAW SCHOOL1 早稲田大学法科大学院は、常に社会の変化を敏感に感じ、21世紀のより複雑で多様な社会のニーズに即応して、さまざまな課題に敢然と挑戦し、新たな時代を切り拓いて正義と公平を体現する法の担い手として積極的に社会に挑む「挑戦する法曹」を輩出することを目的として創設されました。 2004年の法科大学院制度開始から14年が経ちますが、この間に本研究科は、多彩なバックグランドを持ち個性あふれる人材を多数受け入れ、文字どおり時代を切り拓く「挑戦する法曹」を多数輩出してきました。法学部出身者はもとより、社会科学系、理工系、医学系、文学・外国語系など多様な学部教育を受けた学生が集い、相互に触発し研磨し合い、国内外に羽ばたく法曹をめざす熱き情熱を交錯させてきました。この「早稲田」という場を巣立った法曹は、ビルの乱立する大都会から山間の過疎地域、先端的なビジネス法務から庶民の抱える生活・家庭の問題、そして地域社会の改善から国際的な法整備支援へと、さまざまな地域・幅広い分野で活躍を続けています。このような多様性を培うことこそ、早稲田大学法科大学院の特徴であり、また誇りでもあります。司法試験合格者数では、本研究科の修了生は、2015年が145名、2016年が152名、2017年が102名と健闘が続いています。 また本研究科は、2015年度から4年連続で、文部科学省の「法科大学院公的支援見直し強化・加算プログラム」において、その多様な積極的取組が全国トップクラスの評価を得ています。刻々と移り変わる社会に正面から立ち向かい、これに挑戦する努力を惜しまない法曹。社会正義と法の支配をうち立てるべく、持てる専門的知識を最大限に駆使し、迅速かつ的確な判断を行う法曹。そして何よりも、人の喜び、苦しみ、痛みを理解し、これに共感できる豊かな人間性をもった法曹。こうした人材を育てることを自らの責務とし、また使命であると自覚し続ける法科大学院であることこそ、本研究科の不変の原則であり、それを実現するためにさらなる改革・革新を自らの課題としていきたいと考えます。「挑戦する法曹甲斐 克則早稲田大学大学院法務研究科研究科長/教授

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