文学研究科シラバス2021
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諸外国(主にアメリカ、欧州、豪州)の高等教育改革の状況を理解し、そこから日本への示唆を読み取ることとしたい。本年度は特に、欧州を中心とした資格枠組の制度化や社会人の学び直しという政策の背景にある、(短期)継続高等教育に関する関連諸資料を読み進めることとしたい。授業の到達目標(1)教育学の研究法や論文の論理展開について、英語論文の読解を通じて習得する。(2)特に高等教育、教育社会学、教育行政学(制度研究)に関する近年の研究動向を理解する。(3)海外で日本の高等教育システムがどのように評価されているのか確認する。(4)(短期)継続高等教育の現状について、国際比較を通じて日本の特質を理解する。成績評価方法試験0%試験は実施しない。レポート0%レポート提出が必要な場合は、平常点の一部として扱う。平常点100%毎回の課題、および担当論文の訳出と報告内容、授業への参加状況を踏まえて総合的に評価する。その他0%特になし。備考・関連URL原則として教育学コース室で対面方式で授業を行う。履修者の関心を踏まえて、領域や雑誌を追加する場合がある。第1回の講義で調整するので、必ず出席すること。万一欠席する場合(他箇所学生のため、第1回は科目登録が間に合わない場合を含む)は、担当教員に事前に連絡を入れ、指示をあおぐこと。関連URL:http:www.f.waseda.jpokikiyoindex.html科目名教育学研究14高等教育・教育社会学調査法担当者名沖清豪教育学コース2単位秋学期月曜日5時限1年以上―――授業概要本講義の目標は、(1)制度・政策分析や意識調査を主とした教育調査法や研究法といった教育社会学、ないし教育制度・行政・経営研究で活用可能な技法の理解・修得、(2)修士論文作成にあたり必要となる技法・問題意識の検討、(3)技法修得の実践としての共通課題の研究・調査活動を実施することにある。2014年度から現在まで、年度末に向けて教育社会学・教育行政学等に関する優れた論文を輪読しつつ、履修生が一定のテーマで論文をまとめることを目指してきたが、2020年度については教育行政学のテキストを輪読した。本年度は従来の方式に戻し、特に学生支援の現在というテーマを設定し、コロナ禍の大学が何を課題としているのかについて、広く論文を読み込み、現状を把握することを試みたい。可能であれば、演習5-2と組み合わせる形で調査を実施することとしたい。授業の到達目標(1)修士課程段階の教育学研究法・論文執筆技法を習得する。(2)教育社会学・行政学関連の研究動向を理解し、自らの問題意識を深める。(3)日本を中心とした大学改革、特に学生支援をめぐる動向を歴史的に振り返り、議論の源泉を把握する。成績評価方法試験0%試験は実施しない。レポート40%研究の成果をまとめるレポートを学期末に提出する。平常点60%共同研究への主体的・積極的な参加を評価する。その他0%特になし。備考・関連URL現時点では学生寮、奨学金、就学支援をテーマとしているが、履修生の関心に応じて修正する。なお履修学生が少数になることが見込まれるため、コース室での対面授業を予定している。科目名教育学研究15英国の教育制度の歴史的展開―国際比較を通じて理解するー担当者名清田夏代教育学コース2単位春学期火曜日1時限1年以上―――授業概要英国の教育制度の変遷を軸に,社会的文脈のなかでどのようにして教育制度が成立し,また改革されてきたのかを学ぶ。また,アメリカやフランス,ドイツ,日本などの教育制度との比較を通して,英国の教育制度の固有性について理解する。授業全体を通じ,階級格差や貧困などの社会問題と教育制度・改革との関係が扱われる。授業では個々具体的な国教育制度として学ぶが,平等や格差といった問題と教育との関係をより一般化した形で論じる。なお,教育学研究15では,近代からサッチャーによる新自由主義改革の時期までを対象とする。授業の到達目標公教育制度がはらむさまざまな矛盾を,社会の課題や目的という文脈のなかで具体的に理解し,現代日本の固有の社会状況とそれへの対応としての教育政策の関係を多面的に視点を養う。成績評価方法試験0%レポート60%試験は行わず,レポートを最終課題とする。平常点40%平常点には,授業への参加度,出席態度,毎回のコメントペーパーの内容が含まれる。その他0%教育学コース―90―

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