文学研究科シラバス2021
6/425

授業の到達目標(1)哲学と哲学史研究の関係に対する諸見解を理解する。(2)概念工学という考えをめぐる諸見解を理解する。(3)関連する文献を読みこなし、その内容を批判的に検討する力を涵養する。成績評価方法試験0%レポート30%春学期は、期末レポートにおいて、学期中に扱う諸論考を踏まえた上で、自らの哲学/哲学史研究と結びつくような形で、哲学と哲学史研究のあいだの関係について論じてもらう。平常点70%レジュメとディスカッションへの取り組みを評価する。その他0%科目名哲学研究12哲学と哲学史研究の関係について‒概念工学の観点から(2)担当者名伊藤遼哲学コース2単位秋学期木曜日4時限1年以上―――授業概要哲学と哲学史研究の関係はそれ自体がいくつもの哲学的問題を提起する。中でもとりわけ論じられてきた問題の一つは、哲学史研究は果たして哲学という営みの一部であるのか否かというものであろう。この授業では、近年英語圏を中心にしばしば論じられる概念工学としての哲学という観点から、哲学という営みにおける哲学史研究の位置付けを考察すると同時に、概念工学としての哲学という観点それ自体を批判的に検討する。まずは、哲学と哲学史研究の関係についての英語圏の先行研究と概念工学についての先行研究をそれぞれ検討した上で、受講者の研究自体をケース・スタディとして、哲学という営みと哲学史研究という営みの関係について考察する。この授業計画は通年のものであるので注意されたい。春学期には哲学と哲学史研究の関係についてこれまで提示されてきた諸見解の検討を行い、秋学期にはいわゆる概念工学に関する諸論考の批判的検討を行う予定である。授業の到達目標(1)哲学と哲学史研究の関係に対する諸見解を理解する。(2)概念工学という考えをめぐる諸見解を理解する。(3)関連する文献を読みこなし、その内容を批判的に検討する力を涵養する。成績評価方法試験0%レポート30%秋学期は、期末レポートにおいて、学期中に扱う諸論考を踏まえた上で、自らの哲学/哲学史研究と結びつくような形で、概念工学としての哲学という考えについて論じてもらう。平常点70%レジュメとディスカッションへの取り組みを評価する。その他0%科目名哲学研究13ギリシア・アラビア・ラテンの古典文献を精読する(1)担当者名博士(学術)東大小村優太哲学コース2単位春学期火曜日5時限1年以上―――授業概要この授業ではギリシア・アラビア・ラテンにける古典文献を原典において精読する。どの文献を読むかは受講者と相談の上決定する。古典文献は場合によって和訳が存在するものもあるが、往々にして現代語とまったく異なる精神で書かれている。そのため、現代の文献を読むときのようにスラスラと読めないのが普通である。むしろ、テクストのうちにある躓きの石を自らの読解力向上のための機会として役立てて欲しい。参考:2019年度はトマス・アクィナス存在者と本質についてとアヴェロエス聖法と哲学の合致にかんする最終判断を取り扱った。授業の到達目標・古典文献の原典を精読することにより、古典の精神を直接的に理解する。・テクストの精読を通して、原典を読み込むための基礎体力を身に付ける。成績評価方法試験0%レポート0%平常点100%授業の参加度によって評価する。その他0%科目名哲学研究14ギリシア・アラビア・ラテンの古典文献を精読する(2)担当者名博士(学術)東大小村優太哲学コース2単位秋学期火曜日5時限1年以上―――授業概要この授業ではギリシア・アラビア・ラテンにける古典文献を原典において精読する。どの文献を読むかは受講者と相談の上決定する。古典文献は場合によって和訳が存在するものもあるが、往々にして現代語とまったく異なる精神で書かれている。そのため、現代の文献を読むときのようにスラスラと読めないのが普通である。むしろ、テクストのうちにある躓きの石を自らの読解力向上のための機会として役立てて欲しい。参考:2019年度はトマス・アクィナス存在者と本質についてとアヴェロエス聖法と哲学の合致にかんする最終判断哲学コース―7―

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る