文学研究科シラバス2021
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3.文献学の方法論の基礎を習得し、原典テキストの扱い方ならびに自力で読解する手法を学ぶ。4.学問的に思想や哲学を学ぶ意義について理解する。成績評価方法試験40%授業内容の理解度の確認レポート0%なし平常点60%授業の参加状況、質疑応答の評価その他0%なし備考・関連URL2021年春学期につきましては、zoomによるオンライン授業をリアルタイム配信で行います。ただし、受講者のネットワーク環境へも配慮し、講義内容によっては資料提示形式ならびにオンデマンド形式も併用する可能性があります。また、希望あるいは必要に応じて、WasedaMoodleなどによるサンスクリット文法習得のための添削指導を行います。科目名サンスクリット語基礎講読2担当者名伊藤瑞康他/山部能宜合併随意科目1単位秋学期月曜日3時限1年以上―2―授業概要サンスクリット原典を文法的に解析読解しつつ、インド仏教やインド哲学における重要な教理・思想を学ぶことを目的とする。単なる知識の収集ではなく、テキストの内容を正確に理解するための文献学的方法論を学び、思想を学問的に考究する講義を目指す。今期のトピックとしては、唯識思想について考察する。具体的には、大乗仏典である唯識三十頌釈をテキストとして講読する。また、梵語原典の解読の一助として、諸注釈や他の唯識論書の参照と比較考察も行う。さらには必要に応じて研究論文も読解参照する。すなわち、たんに知識を得るための講義ではなく、古典語を習得し、原典を正確に読解して、その思想を解釈する、という文献学的方法論を学び、その実践にふれるという学問的な経験が得られることを目標とするものである。講読となってはいるが、初めの数回の講義で基礎的な文法事項の概説を行い、その後も基本的な文法を解説しながらテキストを読み進めていく。また、サンスクリット語文法事項の復習もカリキュラムに含めており、必要に応じて基本文法の復習を講読と併修する。サンスクリット語文法を未習得の段階でも講読にはついてこられるように配慮するので、初学者も積極的に参加されることを期待する。また、すでにサンスクリット語文法の講義を履修済みで基本文法を習得している者は文法のさらなる熟達を目指す。授業の到達目標1.サンスクリット語文法の習得、ならびに、簡単な文章の解読が可能となるようにする。2.唯識思想について、基本的な考え方を了得する。3.文献学の方法論の基礎を習得、可能ならば応用を幅広く習得し、原典テキストの扱い方ならびに自力で読解する手法を学ぶ。4.学問的に思想や哲学を学ぶ意義について理解する。成績評価方法試験40%授業内容の理解度の確認レポート0%なし平常点60%授業の参加状況、質疑応答の評価その他0%なし備考・関連URL2021年秋学期につきましては、オンライン授業をリアルタイム配信で行います。ただし、受講者のネットワーク環境へも配慮し、講義内容によっては資料提示形式ならびにオンデマンド形式も併用する可能性があります。また、希望あるいは必要に応じて、WasedaMoodleなどによるサンスクリット文法習得のための添削指導を行います。科目名サンスクリット語講読唯識の基礎文献を読む担当者名齋藤直樹他/佐々木亮合併随意科目1単位秋学期水曜日5時限1年以上―2―授業概要Vasubandhu(世親,ca.400-480A.D.),ViśikāVijñaptimātratāsiddhi(唯識二十論)を読む。サンスクリット原典の講読を中心としながら、仏教を、宗教的もしくは実践的側面においてではなく、世界史上における一つの重要で顕著な思想的成果として捉えようとするときに重要となる諸概念の分析にも時間を割く。特に因果関係空間全体と部分実体と属性現実性と可能性といった哲学的な諸観念の解説に注力することで,広く人文科学一般の理解のための基礎付けにも役だつような授業構成となるであろう。授業の到達目標サンスクリット原典の読解を通じて、大乗仏教の教義の二大潮流の一つである唯識において展開された諸概念を理解すること。そのうえで、抽象的な思考を組み立てるための基本的な構図に習熟すること。成績評価方法試験0%なしレポート70%授業中に解読したサンスクリットテキストのローマ字表記とその和訳等。平常点30%授業への取り組みかた。その他0%なし備考・関連URLサンスクリット文法を多少勉強したことがあり、文献講読に興味を持つ人であればどなたでも歓迎します。文法はこれからという人は、初級サンスクリットやサンスクリット基礎講読の授業をあわせて受講することをお勧めします。授業はZoomによるリアルタイム配信で行います.詳細についてはWasedaMoodleアナウンスメントまたはCourseNaviお知らせに告知します.合併随意科目―454―

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