文学研究科シラバス2021
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成績評価方法定期的出席、および学期末提出のレポートを基本に行う。備考・関連URLzoomを用いたリアルタイム授業形式で行う。開始直前にMoodleを通じて招待URLを公開する。zoomのアカウント取得やWiFiなどのチェックを行っておくこと。科目名哲学研究3エマニュエル・レヴィナス他者の人間主義を読む(1)担当者名博士(哲学)ストラスブール大西山達也哲学コース2単位春学期金曜日3時限1年以上―――授業概要他者の人間主義は、現代フランス哲学を代表する哲学者の一人であるエマニュエル・レヴィナスが1960年代に雑誌発表した三つの論文をまとめた著作である。レヴィナスはフランスにおける現象学の先駆的な導入者であり、かつまた、現象学に対する批判の可能性と、現象学の倫理学への発展の可能性を探求した人物でもある。近年の未完草稿刊行等により、レヴィナスの思考の辿った道筋と、同時代のさまざまな思想潮流との関係の全体像が明らかになりつつあるが、他者の人間主義を読解することで、20世紀のフランス哲学に入門するとともに、人間を問うことが有する意義を考える手掛かりをつかんでもらいたい。哲学研究3の授業では他者の人間主義序文第1章意義と意味をフランス語で読解する。この著作とその背景にある哲学的伝統との関係を吟味し、現代哲学における意味の思考の展開可能性を俯瞰する。授業の到達目標ある哲学的な概念(他者人間等)の定義を把握し、特定の哲学者(レヴィナス等)がこの概念をめぐっていかなる思考を展開しているかを理解する。そのうえで、授業参加者各自がこの概念をそれぞれの関心に結び付けて応用する能力を身につける。成績評価方法演習への定期的・積極的な参加を基準とする科目名哲学研究4エマニュエル・レヴィナス他者の人間主義を読む(2)担当者名博士(哲学)ストラスブール大西山達也哲学コース2単位秋学期金曜日3時限1年以上―――授業概要他者の人間主義は、現代フランス哲学を代表する哲学者の一人であるエマニュエル・レヴィナスが1960年代に雑誌発表した三つの論文をまとめた著作である。レヴィナスはフランスにおける現象学の先駆的な導入者であり、かつまた、現象学に対する批判の可能性と、現象学の倫理学への発展の可能性を探求した人物でもある。近年の未完草稿刊行等により、レヴィナスの思考の辿った道筋と、同時代のさまざまな思想潮流との関係の全体像が明らかになりつつあるが、他者の人間主義を読解することで、20世紀のフランス哲学に入門するとともに、人間を問うことが有する意義を考える手掛かりをつかんでもらいたい。哲学研究4の授業では他者の人間主義第2章人間主義と無‐始原および第3章同一性なしにをフランス語で読解する。この著作とその背景にある哲学的伝統との関係を吟味し、現代哲学における人間主義/反人間主義の思考の展開可能性を俯瞰する。授業の到達目標ある哲学的な概念(人間同一性等)の定義を把握し、特定の哲学者(レヴィナス等)がこの概念をめぐっていかなる思考を展開しているかを理解する。そのうえで、授業参加者各自がこの概念をそれぞれの関心に結び付けて応用する能力を身につける。成績評価方法演習への定期的・積極的な参加を基準とする。科目名哲学研究7アリストテレスの論理学的著作の研究担当者名博士(文学)東大岩田圭一哲学コース2単位春学期木曜日4時限1年以上―――授業概要カテゴリーの学説はアリストテレスの哲学において最も基本的な学説である。この学説は、アリストテレス著作集の最初に位置するカテゴリー論において提示され、その後のアリストテレスの思考の基礎をなしている。この研究では、カテゴリー論のテクストを最初から読み、そこで用いられる基本的な諸概念――基体、述語づけ、実体、個物、普遍、性質、量、関係など――を理解し、カテゴリー学説がそれ自体としてどのような意義をもっているかを明らかにする。命題論、分析論後書、トポス論といったその他の論理学的著作も参照し、カテゴリー学説と関連する箇所を見ることによって理解を深める。また、カテゴリー論にはカテゴリー学説と関係がないように見える概念についての考察も含まれているが、これらの考察がカテゴリー論のうちでどのような意味をもっているかについても考えることにする。授業の到達目標アリストテレスカテゴリー論の読解を通じてギリシア語のテクストを読む技術と方法を身につける。成績評価方法試験0%レポート0%平常点100%読解担当、出席状況、授業への貢献度によって評価する。読解を担当しない場合は、期末レポートを提出。その他0%哲学コース―5―

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