文学研究科シラバス2021
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科目名比較文化論2データと理論の間を埋める考古学担当者名小川英文共通授業科目2単位秋学期火曜日3時限1年以上―――授業概要授業の目的:①考古学研究のための問題発見のしかたについて、受講者自身のテーマに沿って、発表や課題論文執筆をとおして学んで行く。②考古学の論文を執筆する際の理論とデータの使い方を、幅広く人文・社会科学の研究方法に学び、実践する。授業の概要:①考古学のさまざまな問題を抱える受講生各自が、問題設定と主張、論拠を展開する論文にまとめることを念頭に入れながら、ゼミを進めていく②毎回の授業では、受講生各自がその問題意識にしたがって、論文を紹介し、発表する。③各回の発表者は、紹介する論文の概要と、自分の問題との接点を説明することから始め、さらに教室で議論すべきトピックを調べ、整理し、レジュメにまとめ、事前に配布し、司会進行役として議論を実りあものとすべく努めてほしい。④各自の問題意識に沿った発表を行い、期末に課題論文を提出してもらう。授業の到達目標各自が抱える考古学の問題について、授業時のレジュメ作成と発表、そして期末の課題論文作成をとおして、この授業の目的である、データと理論の間隙を埋めることを目的とする。成績評価方法口頭発表および課題論文を評価の基準とする。評価配分は、発表・テスト50%、積極的発言30%、レポート20%。課題論文の評価ポイントは以下です;①課題論文で、あなたの問い、主張と論拠が展開され、論文の形式にしたがって書かれているか。②まずあなたが、小川HPの論文の形式を理解し、あなたの論文が形式を守って作成されているか。③次にはじめにで、あなたが読者に訴えたい問い(問題設定)がしっかり議論されており、はじめにの書き方の形式である赤字部分をすべて使って書き、結論をはじめにに書いているか。④自分の主張をかたち作っていく上で、多くの文献を渉猟しているか。⑤他人の意見を雑誌論文等で調べ、それらを咀嚼して、理解し、そして自分の主張を展開できているか。⑥結論の書き方の形式にしたがって、はじめにで展開した問題設定をまずふり返り、そして各章で検討したことをまとめているか。⑦文献目録が形式どおりに作成されているか。備考・関連URLhttp:www.tufs.ac.jptspersonalkidlatThesis%20Writingthesis.htm科目名対照言語研究1世界の言語の普遍性と多様性/定型性言語と非定型性言語担当者名Ph.D.(南カリフォルニア大)片田房共通授業科目2単位春学期水曜日2時限1年以上―――授業概要本講義では、音韻、形態、統語の各面から世界の言語を概観し、言語の織り成す普遍性と多様性のパターンを考察する。日本語と英語の比較対照に留まることなく、少数派言語の存在も重視し、個々の受講生の興味のある言語を考察の対象としてとりあげる。また、これまでの対照言語学や言語類型論が研究対象としてきた言語(いわゆる定型性言語・自然言語)に加え、通常の言語環境では観察され得ない非定型性言語を考察の新たな視点として取り入れ、言語の多角的な理解を深める。また、多言語併用地域が対峙する教育問題を考察し、思考と言語の関連性の理解と受講生それぞれの母語への考察を深める。尚、言語学の知識がなくとも受講可能となるよう、また基礎知識のある者にはその知識が強化されるよう、理論とともに演習問題も多く取り入れる。研究テーマがより明確な受講生に対しては個別指導を検討し、追加する。授業の到達目標・対照言語研究の歴史、及び言語類型論との相違を理解する。・言語の普遍的特質と多様性の幅を理解し、個々の言語の構造を相対化できる基礎知識と能力を獲得する。・世界言語のなかの日本語の位置を理解する。・研究テーマを深め、口頭発表する力を発展させる。成績評価方法・平常点(出席と授業への参加度)30%・理解度確認試験20%・口頭発表20%・最終レポート30%備考・関連URL・第1週はZoomによるオンライン授業にてオリエンテーションを実施する予定・言語と言語学の全体像を把握するため、対照言語研究2を連続して受講することが望ましい。・受講生個々の興味とニーズに極力対応する。・多様な言語の母語話者の履修を歓迎する。共通科目︵講義︶―372―

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