文学研究科シラバス2021
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成績評価方法まず、授業に三分の二以上出ていることが必須条件。その上で、日常点40%、レポート60%で評価する。備考・関連URL倫理学、哲学についての専門的な知識と理解についてはその都度説明するので、前提としない。哲学的に理解する力、合理的に考える能力があれば理解に困難なことはないだろう。基本的に対面での授業を予定しているが、状況と参加人数によってはオンライン(zoomを使用)になる可能性もある。その旨予定していてほしい。科目名倫理学特論2担当者名村松聡共通授業科目2単位秋学期月曜日4時限1年以上―――授業概要倫理学・応用倫理学の研究にとっての必須な哲学論文を取り上げ、生命、環境、社会などの広範なテーマについて考える。前期に引き続き、広く心身問題をとりあつかった、デネットの主著解明される意識を取り上げ、丹念に読みながら検討する。ただし、後期から参加する学生にはそれまでの概要の説明を数回行う予定である。デネットは、現在アメリカのもっとも高名な哲学者の一人であるが、その諸科学に対する明るい知見によって、現代思想に広く影響を与え続けている。意識と脳の関係、機能主義批判、進化論的な通時的な理解を含む心身論は、大きな問題提起の書である。とりわけ、倫理学にとっては、自由をどのように考えるかが責任主体を理解するうえで大きな意味をもつ。この点で、新たな自由概念、こころの概念を考えるデネットに対する態度決定は現代の倫理思想を考えるうえで重要である。日本語訳を主とするので、英語に自信のない学生でも参加可能である。ただし、英語のオリジナルも手に入れて欲しい。授業の到達目標現代の倫理的問題にどのように哲学的理解が資することができるかを学ぶことが大きな目標である。成績評価方法まず、授業に三分の二以上出ていることが必須条件。その上で、日常点40%、レポート60%で評価する。備考・関連URL倫理学、哲学についての専門的な知識と理解については、その都度説明する。哲学的に理解する力、合理的に考える能力があれば理解に困難なことはないだろう。基本的に対面での授業を予定しているが、状況と参加人数によってはオンライン(zoomを使用)になる可能性もある。その旨予定していてほしい。科目名人類学特論1文化人類学の視座:学説史の回顧を通して担当者名博士(文学)東北大松本尚之共通授業科目2単位春学期金曜日4時限1年以上―――授業概要グローバル化、情報化が進んだ現代社会では、文化は人と人を分かち、対立や摩擦を生み出す主要な要因と考えられています。我々の日常においても、出身(国籍・民族・国内の出身地域)や宗教、ジェンダーや経済的格差、政治的な主義主張によって異なる文化(生活習慣や考え方)を持つと感じる他者と交わる機会が増えています。文化人類学は、フィールドワークを通して、自らが他者異文化と感じる存在の理解を目指す学問です。その過程は、対象を異なると感じる自分自身の視点を問い直し、自らのうちの偏見や固定観念を内省する作業でもあります。文化人類学者は、文化という概念を用いて他者を総体的に捉え、論じることを試みてきました。しかし、何について論じれば他者を語ったことに、あるいは理解したことになるのでしょうか。この講義では、文化人類学の学説史の回顧を通して、異文化研究、異文化理解の可能性について検討したいと思います。授業の到達目標代表的な研究者の著作の購読を通して、文化人類学における問題関心や視座の基本的な知識を習得することが目的です。それによって、人間や社会文化を論じる際の視座の多様性を学び、自身の研究に活かして欲しいと思います。成績評価方法各講義での発表と討論への参加度をもとに評価します。共通科目︵講義︶―369―

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