文学研究科シラバス2021
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備考・関連URL上記の授業計画(個々の授業で扱うテーマ)に関しては、受講生の興味関心を踏まえた上で変更することがある。その点に関しては初回に説明する。受講に当たっては、高校世界史程度の初期イスラーム史、イラン近現代史について事前におさらいをしておくことが望ましい。また、受講生数が少ない場合は、上記の成績評価方法の形態を変更する場合もある。その場合は、試験ではなくレポートの提出に振り替えること等を想定している。この点は受講者数を見てから判断し、初回の授業で説明する。科目名南・東南アジアやアフリカのムスリム社会―南アジアのイスラームとムスリム―担当者名二宮文子中東・イスラーム研究コース2単位秋学期火曜日4時限1年以上―2―授業概要南アジアは、世界最大のムスリム人口を抱える地域です。ムスリムが多数を占めるパキスタンやバングラデシュだけではなく、インド共和国も日本の人口を越えるムスリム人口を擁しています。この演習では、南アジアのムスリム社会とその歴史を扱います。講義の前半では、現在の南アジアにおけるイスラームやムスリムの状況や、南アジアにイスラームが伝播してからの歴史の概要を解説します。後半は、前近代と近代史それぞれについて文献を購読します。講義の中では、南アジアの多文化社会の中でのイスラームの位置付けやムスリムのアイデンティティのあり方、地域文化の理解に重点を置きます。また、インド史の叙述をめぐる問題も扱います。授業の到達目標南アジアのイスラームやムスリム社会とその歴史について、基礎的な知識を獲得する。成績評価方法試験0%レポート30%期末レポート平常点70%文献講読の予習、授業内での発言・質問などその他0%科目名中東・イスラームの宗教と思想1イスラーム思想論1担当者名小林春夫中東・イスラーム研究コース2単位春学期金曜日2時限1年以上―2―授業概要イスラームにかんする基本知識を確認しながら、思想史のやや専門的内容について考察する。授業の到達目標イスラーム思想の多面性や内容について正確に理解する。成績評価方法試験0%レポート50%期末レポート。授業の内容を踏まえ、発展的な内容になっていることを評価する。平常点50%授業への積極的参加を評価する。また毎回のリアクションペーパーにより内容の理解度を確認する。その他0%科目名中東・イスラームの宗教と思想2イスラーム思想論2担当者名小林春夫中東・イスラーム研究コース2単位秋学期金曜日2時限1年以上―2―授業概要イスラーム思想の諸問題について、やや専門的に考察する。授業の到達目標イスラーム思想の特徴について理解を深める。成績評価方法試験0%レポート50%期末レポートを課します。平常点50%毎回のリアクションペーパーにより内容の理解度を確認します。その他0%備考・関連URL授業の進め方:資料を提示し、それに関するレポート提出を求めるほか、適宜リアルタイムでのやりとりを含める。科目名中東の移民とイスラームの拡大ヨーロッパと/のイスラームを参照軸にして担当者名植村清加中東・イスラーム研究コース2単位春学期月曜日3時限1年以上―2―授業概要本講義では、中東からの人の移動を軸に、移民の生活世界からイスラームの拡大について考える。ここでは、各地からの移民によりイスラームが第二の宗教となっているフランスをはじめ、歴史的にもアクチュアリティにおいても中東からの移民と関係の深いヨーロッパのムスリム系移民に関する諸事例と、現代の多様な文化的、または社会・経済的な資料を参照軸に、ミクロかつグローバルな観点から、イスラームの広がりを研究する方法を扱う。移民の生活の場や、ヨーロッパの事例を挟むことで、各地域の個性とイスラームの関わり・現れ方の多様性に出会い、日本と中東の比較にとどまらない広がりを知る糸口をつかんでほしい。また、毎回の講義で中心的に扱うテーマの他に、視点を広げるエクササイズワークや受講コメントのフィードバック中東・イスラーム研究コース―339―

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