文学研究科シラバス2021
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科目名現代文芸演習6-2フェミニズム、クィア批評担当者名岩川ありさ現代文芸コース2単位秋学期火曜日4時限1年以上―――授業概要この授業では、イブ・コゾフスキー・セジウィックの著作を読み、フェミニズム、クィア批評の観点から、文学・文化テクストを読み解くための力を養う。前半では、男同士の絆―イギリス文学とホモソーシャルな欲望(上原早苗、亀澤美由紀訳、名古屋大学出版会、2001)の序章と第1章ジェンダーの非対称性と性愛の三角形を読み、セジウィックのキーワードであるホモソーシャル概念について理解する。後半では、クローゼットの認識論―セクシュアリティの20世紀[新装版](外岡尚美訳、青土社、2018)を読み、近代西洋文化における、ホモセクシュアル/ヘテロセクシュアルに関する定義の非一貫性について批判的に検討する理論を学ぶ。ホモセクシュアリティについて、本質主義的見解対構築主義的見解ではなく、マイノリティ化の見解対普遍化の(ユニヴァーサライジング)見解という用語を導入した点も、ゲイ肯定的仕事として、本書が重要な意義を持ち続けている理由である。本書を現在において読み直すことで、新たな理論的、思想的な視座を展望する。授業の到達目標(1)テクストを精確に読み、具体例を示しながら、ディスカッションを行うことができる。(2)フェミニズムやクィア・スタディーズの理論や重要なトピックについての知識を身につけ、理解することができる。成績評価方法担当回の発表40%、期末レポート60%で総合的に判断する。備考・関連URL【2021.1.12更新】2021年1月8日に緊急事態宣言が出されました。今後、状況は変化するかもしれませんが、本演習では、対面授業のほかに、zoomなどの双方向性の通信を用いて行う予定です。WasedaMoodle(ワセダムードル)、Mywasedaも活用しますので、操作できるようにしてください。また、今後、変更がありましたら、シラバスの備考欄(本欄)、Wasedamoodle、Mywase-daにてお知らせします。科目名現代文芸演習7-1担当者名市川真人現代文芸コース2単位春学期土曜日3時限1年以上―――授業概要実践的な批評の執筆をめぐるプラクティスを行なう。テキストと批評の関係はもとより、批評の/としてのメディアや、その射程についてなど、複合的な要素を踏まえて書くこととは何かを実践に結びつけてゆく。※最大で7回、moodleを利用してのオンラインでの授業を行います。授業の到達目標修士論文と同等の批評テキストの完成成績評価方法発表、執筆物、出席状況を複合して評価する。備考・関連URL※最大で7回、moodleを利用してのオンラインでの授業を行います。詳細は、初回授業(教室で行います)で伝えます。科目名現代文芸演習7-2担当者名市川真人現代文芸コース2単位秋学期土曜日3時限1年以上―――授業概要実践的な批評の執筆をめぐるプラクティスを行なう。テキストと批評の関係はもとより、批評の/としてのメディアや、その射程についてなど、複合的な要素を踏まえて書くこととは何かを実践に結びつけてゆく。※最大で7回、moodleを利用してのオンラインでの授業を行います。授業の到達目標修士論文と同等の批評テキストの完成成績評価方法発表、執筆物、出席状況を複合して評価する。備考・関連URL※最大で7回、moodleを利用してのオンラインでの授業を行います。詳細は、初回授業(教室で行います)で伝えます。科目名現代文芸研究指導1-1M創造的読書から創作へ担当者名堀江敏幸現代文芸コース―春学期土曜日5時限1年以上―――授業概要修士論文の主題と執筆の進展に応じて、個別に指導する。授業の到達目標修士論文の完成を到達目標とする。現代文芸コース―331―

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