文学研究科シラバス2021
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授業の到達目標自らの生活のなかで、さまざまな批評的実践が自然化することをめざす。成績評価方法参加度が反映します。備考・関連URL自ら文章を書き、参加者に読んでもらい、講評する。自分が発表するだけではなく、他者のものを読むことに意味がある。そのため、出席は重視する。科目名現代文芸演習5-1ギリシャ悲劇のアダプテーションについて――アンティゴネとメデアを中心に担当者名松永美穂現代文芸コース2単位春学期火曜日4時限1年以上―――授業概要ヨーロッパ文学のスタート地点において興隆したギリシャ悲劇は、後代の芸術に多大な影響を与えてきた。文学の世界でさまざまに語り直されてきただけでなく、音楽・美術・映画の世界でもとりあげられ、哲学や精神分析のテーマともなっている。この授業ではソフォクレスのアンティゴネとエウリピデスのメデアをとりあげ、アダプテーションの手法と時代的背景について考察したい。授業の到達目標アダプテーションとは何か、またギリシャ悲劇が後代の文化のなかでどのように受容されているか、具体的作品にあたりながら考える。成績評価方法試験0%試験は行いません。レポート0%レポートの提出は必要ありません。平常点100%出席プラス発表、授業への参加度その他0%特になし。科目名現代文芸演習5-2多和田葉子の演劇作品を読む。担当者名松永美穂現代文芸コース2単位秋学期火曜日4時限1年以上―――授業概要日独両言語で執筆する多和田葉子は、初期のころからさまざまなジャンルに挑戦してきた。この授業ではふだんなかなか読む機会のない多和田の演劇作品(日本語)を熟読し、コンセプトや言語的特徴について検討する。授業の到達目標多和田葉子の演劇作品を読み、最近出た演劇論も参照しつつ、現代文学におけるその位置づけを考える。成績評価方法試験0%試験はありません。レポート0%レポートの提出はありません。平常点100%出席+発表、授業への参加度その他0%特になし。科目名現代文芸演習6-1フェミニズム、クィア批評担当者名岩川ありさ現代文芸コース2単位春学期火曜日4時限1年以上―――授業概要この授業では、ジュディス・バトラージェンダー・トラブル―フェミニズムとアイデンティティの攪乱(新装版)(竹村和子訳、青土社、2018〔1990,2006〕)をテクストとして、フェミニズム、クィア・スタディーズの基礎的な理論や知識について学ぶ。バトラーは、近年、悲嘆可能性といった概念を鍵にして、特定の集団には社会的・経済的な支援のネットワークが欠落し、あやうさが不均衡に配分されているという議論を行っているが、これらの問題意識は、1990年に原著が刊行されたジェンダー・トラブルから引き継がれている。この授業では、現在の社会的な状況とも関連させながら、理論的な文献を自らの研究と繋ぐ視野を養う。授業の到達目標(1)フェミニズム、クィア・スタディーズの重要なトピックについての知識を身につける。(2)テクストを精確に読み、具体例を示しながら、ディスカッションを行うことができるようになる。成績評価方法担当回の発表40%、期末レポート60%で総合的に判断する。備考・関連URL【2021.1.12更新】2021年1月8日に緊急事態宣言が出されました。今後、状況は変化するかもしれませんが、本演習では、対面授業のほかに、zoomなどの双方向性の通信を用いて行う予定です。WasedaMoodle(ワセダムードル)、Mywasedaも活用しますので、操作できるようにしてください。また、今後、変更がありましたら、シラバスの備考欄(本欄)、Wasedamoodle、Mywase-daにてお知らせします。現代文芸コース―330―

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