文学研究科シラバス2021
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科目名考古学演習2-2権力の生成担当者名寺崎秀一郎考古学コース2単位秋学期月曜日4時限1年以上―――授業概要数百万年にわたる人類社会の歴史が明らかにしたのは、単純なものから複雑なものへの変化、ということである。これは、L.H.モルガンからE.サービス、M.サーリンズ、M.フリードらへと連なる社会進化説として知られているが、社会進化を換言するならば、平等な社会から不平等な社会への変化ということになる。したがって、不平等の起源とそのメカニズムを理解することが重要であるが、不平等とは考古学的には各種の資源に対するアクセス権の差異として顕在化する。これを権力と呼び、その本質について受講生とともに議論を深化させていく。本演習では、個別の論文(英語・スペイン語文献を中心)を取り上げつつ、事例研究をおこなう。テキストについては,受講生の関心に応じて検討する予定である。授業の到達目標考古学研究が人類学、歴史学等の周辺領域の研究成果を応用しながら、その理論的側面を充実させてきたことを学び、各自の研究に反映させることを目指す。成績評価方法研究報告の内容、および討議への積極的参加等を総合的に評価する。備考・関連URL前期に開講する考古学演習2-2とは連続する授業内容であるため、併せて受講することを推奨する。科目名考古学演習3-1東アジア考古学の方法論(1)担当者名博士(文学)早大城倉正祥考古学コース2単位春学期火曜日2時限1年以上―――授業概要列島の古墳時代〜古代の考古学的研究において、東アジア的視点の重要性が高まりつつある。しかし、朝鮮半島、中国、シルクロードに繋がる遺構・遺物の比較研究を進めるにあたっては、考古学的分析の方法論を洗練させる必要がある。すなわち、日本考古学が培ってきた精緻な分析方法論を用いて、東アジア的比較研究を進めなければならない。そのため、考古学演習3−1では遺構、考古学演習3−2では遺物の分析方法を対象とした講義を行う。本授業では遺構分析の方法論として、GPR(GroundPenetratingRader)とGIS(GeographicInformationSystem)を扱う。具体的には、受講者が各自のフィールドから持ち寄ったデータをもとにして、GPRSlice及びArcGISのソフトウェアを駆使した分析を実践する。東アジアの考古学的比較研究を進めるための普遍的な方法論の体得こそが本授業の目的である。授業の到達目標GPRSlice及びArcGISソフトウェアを用いた分析の方法論を受講者が体得することを目標とする。成績評価方法授業への積極的な参加度、ソフトウェアの習得状況、各回の発表内容に基づいて評価する。科目名考古学演習3-2東アジア考古学の方法論(2)担当者名博士(文学)早大城倉正祥考古学コース2単位秋学期金曜日5時限1年以上―――授業概要考古学演習3−1では遺構、3−2では遺物を対象とした考古学的分析方法の講義を行う。東アジアの考古学的比較研究の方法論を洗練化することが目的である。本講義では、遺物の3D化に集中して授業を進める。特に、Exascanを用いた考古遺物の三次元計測、及びGeoMagic、CloudCompareなどのソフトウェアを用いた解析を受講者自身の研究対象とする遺物において実践する。授業の到達目標Exascanを用いた遺物の三次元計測とGeoMagicソフトウェアの受講者自身の習熟を目標とする。成績評価方法授業への積極的な参加度、ソフトウェアの習得状況、各回の発表内容に基づいて評価する。科目名考古学演習5-1東南アジア歴史考古学、世界遺産研究担当者名博士(地域研究)上智大田畑幸嗣考古学コース2単位春学期火曜日6時限1年以上―――授業概要東南アジア歴史考古学、世界遺産研究に関する総合演習。新型コロナウイルス感染症の流行状況によっては、リアルタイムのオンライン演習に切り替える場合もあります。授業形態やスケジュールの変更はMoodle上でアナウンスします。授業の到達目標文献読解と受講者の研究発表が中心となる。成績評価方法試験0%特になしレポート0%特になし平常点100%出席率と授業への取り組みを基本的な評価基準とし、さらに指定文献の読了率、発表技術等を加えて評価する。その他0%特になし考古学コース―289―

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