文学研究科シラバス2021
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いて、三次元測量・地中レーダー探査を実施し、実践的な調査を通して考古学の技術を習得することを目的とする。考古学に関する知識は問わないが、3日間の野外調査に全日参加することを必須とする。なお、講義中の3日間は、現地集合・現地解散(交通費・食費は自身で負担すること)を原則とする。授業の到達目標三次元測量・地中レーダー探査など、古代寺院の遺構分析に必要な基礎的技術を習得することを目的とする。成績評価方法試験0%なしレポート0%なし平常点100%3日間の野外調査での技術の習得状況を踏まえて評価する。その他0%なし科目名考古学演習1-1修士論文の作成技術担当者名長崎潤一考古学コース2単位春学期月曜日5時限1年以上―――授業概要修士論文作成のため論文読解力、研究構想力の養成のため、専門分野の異なる受講生が共通に議論できるような、優れた論文を選択して受講生全員で読んで論評しあう形で授業を進める。またこれまで取り組んできた研究について受講生全員に発表してもらう。これを題材に受講生相互に議論しあう形をとる。授業の到達目標修士論文作成の遂行力養成を目標とする。また他人の論文、研究に対しての批評力を養成する。成績評価方法試験0%なしレポート0%なし平常点0%なしその他100%授業への参加度で評価する。科目名考古学演習1-2修士論文執筆の研究指導担当者名長崎潤一考古学コース2単位秋学期月曜日5時限1年以上―――授業概要この授業では修士論文作成にむけて実践的な研究指導を行う。受講者の研究テーマ、専門分野を考慮して、論文作成のための資料の扱い方、分析の視点の設定、分析結果からどんな結論も導くのか、など修士論文作成の経過を見ながら、具体的に問題になる事項について扱う。授業の到達目標修士論文の作成に必要な資料操作力、分析力、適切な解釈について、これらを遂行できる実践力の育成を目標とする。成績評価方法試験0%なしレポート0%なでぃ平常点100%授業への参加度によって評価するその他0%なし備考・関連URL基本的にはZoomで実施する。テキストの分担された箇所を要約し、発表してもらう。発表に対して、他の参加者を含めて議論を行う。海外の遺跡の事例、自分の専門分野以外の時期の遺跡を互いに知ることで、考古学の研究方法、理論などについて理解を深めていく。科目名考古学演習2-1権力の生成担当者名寺崎秀一郎考古学コース2単位春学期月曜日4時限1年以上―――授業概要数百万年にわたる人類社会の歴史が明らかにしたのは、単純なものから複雑なものへの変化、ということである。これは、L.H.モルガンからE.サービス、M.サーリンズ、M.フリードらへと連なる社会進化説として知られているが、社会進化を換言するならば、平等な社会から不平等な社会への変化ということになる。したがって、不平等の起源とそのメカニズムを理解することが重要であるが、不平等とは考古学的には各種の資源に対するアクセス権の差異として顕在化する。これを権力と呼び、その本質について受講生とともに議論を深化させていく。本演習では、特に考古学以外の領域に目を向け、理論的な側面について、日本語文献(邦訳)を中心に精読する予定だが,受講生の関心に応じ,テキストを選定する。授業の到達目標考古学研究が人類学、歴史学等の周辺領域の研究成果を応用しながら、その理論的側面を充実させてきたことを学び、各自の研究に反映させることを目指す。成績評価方法研究報告の内容、および討議への積極的参加等を総合的に評価する。備考・関連URL後期に開講する考古学演習2-2とは連続する授業内容であるため、併せて受講することを推奨する。考古学コース―288―

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