文学研究科シラバス2021
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科目名考古学研究1文化資源論1担当者名寺崎秀一郎考古学コース2単位春学期火曜日5時限1年以上―――授業概要考古学研究の対象となる遺跡・遺構・遺物は人類のたどった過去の歴史を明らかにするばかりではなく、現代に生きる人びとのアイデンティティ形成に寄与したり、ある種の経済効果をもたらし、地域振興に貢献することは、昨今の世界遺産登録をめぐる国内の状況からも明らかである。私たちの研究対象は資源化されうるのである。その文化資源をいかにして有効活用するのか,さまざまな取り組みがなされているが,本講では近年,浸透してきた三次元データによる考古資料の可視化,とりわけ,比較的初期費用が安価であることから,たとえば,研究環境が必ずしも十全ではない開発途上国などにおいても自立的に運用できる可能性が高いSfMに注目することにしたい。授業の到達目標静止画像とその処理ソフトにより三次元データを生成するが,素材となる画像データの取得,すなわち,撮影段階から細心の注意を払う必要がある。本講では,フレーム画像ばかりでなく全周画像などのさまさまなデータをもとに適正なワークフローの確立を目指す。成績評価方法試験0%実施しない。レポート0%実施しない。平常点100%授業におけるディスカッションや課題に対する取り組み状況とその成果などを評価します。その他0%特になし。科目名考古学研究2文化資源論2担当者名寺崎秀一郎考古学コース2単位秋学期火曜日5時限1年以上―――授業概要考古学研究の対象となる遺跡・遺構・遺物は人類のたどった過去の歴史を明らかにするばかりではなく、現代に生きる人びとのアイデンティティ形成に寄与したり、ある種の経済効果をもたらし、地域振興に貢献することは、昨今の世界遺産登録をめぐる国内の状況からも明らかである。私たちの研究対象は資源化されうるのである。その文化資源をいかにして有効活用するのか,さまざまな取り組みがなされているが,本講では近年,浸透してきた三次元データによる考古資料の可視化,とりわけ,比較的初期費用が安価であることから,たとえば,研究環境が必ずしも十全ではない開発途上国などにおいても自立的に運用できる可能性が高いSfMに注目することにしたい。授業の到達目標考古学研究1を踏まえた上で,生成した三次元データは文化資源としてどのように活用しうるのか,学術研究以外の領域,すなわち現実の社会にどのようにコミットしうるのか,新たな可能性を探る。成績評価方法試験0%実施しない。レポート0%実施しない。平常点100%授業におけるディスカッションや課題に対する取り組み状況とその成果などを評価します。その他0%特になし。科目名考古学研究3日本先史考古学の諸問題1担当者名高橋龍三郎考古学コース2単位春学期無フルOD1年以上――フルオンデマンド授業概要オンデマンド授業により、縄文時代の開始期から、生業活動の復元について、狩猟、漁労捕採、植物採集、製塩活動から説き起こす。縄文集落から集落構造の把握を目指す。血縁・地縁組織の分析を通して、地域社会の形成について学ぶ。なお講義はフルオンデマンド形式です。授業の到達目標縄文時代の文化と社会、生業などについて総合的理解を深める。特に縄文社会を根底から支えた生業活動の多面性について学ぶ。それは考古学研究4で縄文社会について学ぶ上で必須の基礎的素養を養うものであるから、高度の理解を必要とする。成績評価方法試験0%試験は実施しない。レポート50%前期講義の終わりにレポートを課すので、期間内に提出する。平常点50%出席状況に応じて評価する。その他0%特になし。科目名考古学研究4日本先史考古学の諸問題2担当者名高橋龍三郎考古学コース2単位秋学期無フルOD1年以上――フルオンデマンド授業概要オンデマンド授業により、縄文時代の社会原理について、集落、居住、墓制などから探る。集団の構成原理である親族組織、出自体系、結社組織、祭祀組織などの導き出し方について、実際に遺跡・遺物の分析から教授する。それらが社会進化のうえで考古学コース―285―

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