文学研究科シラバス2021
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授業の到達目標社会構成主義のP・ギアリーとM・ヴィローリの著書を概観し、その利点と問題点を一次史料を通じて理解する。成績評価方法試験0%試験は実施しない。レポート30%正確かつ論理的なレポートを書くことができる。平常点70%授業内容を理解し、質問などを通して、授業に積極的に参加している。その他0%特になし。科目名西洋史学演習4-2中近世国家史・国家概念史・国家思想史における王国の王冠と複合国家の位置担当者名博士(文学)早大中澤達哉西洋史学コース2単位秋学期月曜日4時限1年以上―――授業概要本演習は、中世後期中東欧で発展した王国の王冠(coronaregni)概念を検討し、王と特権身分層との協同による政治を共和政(respublica)と呼ばれるようになった過程を把握する。いわゆる西欧型国民国家の一元的支配にみる凝集性とは異なる、ハプスブルク帝国の多元的支配にみる集塊性を、中世の王国の王冠概念を踏まえた共和政論から理解するための授業構成とする。そのうえで、近世ハプスブルク帝国の共和政が複合的(礫岩的)国家形態の実現によって実現されると考えられていく歴史的変遷と政治的言説をたどる。最終部において、近代の同帝国における共和政概念のジャコバン主義的転回と民族問題の発生を、複合(礫岩)国家論のなかで理解し直す。授業の到達目標中欧のかつての多民族帝国・ハプスブルク帝国の歴史的変遷とそれを支える政治的言説を、歴史学の新たな分析枠組みである複合国家・礫岩国家論から捉え直せるようになることを目指す。とりわけ、一人の君主が複数の国家・地域の君主を兼ね、その君主のもとで諸国家・諸地域が緩やかに連合している複合君主政のシステムを把握することが重要である。合意を旨とする複合君主政の政治文化はハプスブルク帝国史のほか、帝国以後の東欧現代史をも規定することになる。成績評価方法試験0%試験は実施しない。レポート30%正確かつ論理的なレポートを書くことができる。平常点70%授業内容を理解し、質問などを通して、授業に積極的に参加している。その他0%特になし。備考・関連URLリアルタイム配信で実施する。科目名西洋史学演習5-1イギリス近現代史担当者名Ph.D.(英国リーズ大)松園伸西洋史学コース2単位春学期金曜日3時限1年以上―――授業概要受講者の発表をもとに、議論を主体とした演習を行う。受講者は、英国史にとどまらず他の分野でも歓迎する。授業の到達目標議論を通じて質の高い修士論文の作成を目指す。成績評価方法試験0%演習への出席、討論参加への熱意。レポート30%平常点70%演習でのプレゼンテーションの論理性、史料収集能力、熱意などを評価するその他0%科目名西洋史学演習5-2イギリス近現代史担当者名Ph.D.(英国リーズ大)松園伸西洋史学コース2単位秋学期金曜日3時限1年以上―――授業概要受講者の発表をもとに、議論を主体とした演習を行う。受講者は、英国史にとどまらず他の分野でも歓迎する。授業の到達目標議論を通じて質の高い修士論文の作成を目指す。成績評価方法試験0%演習への出席、討論参加への熱意。レポート30%平常点70%演習でのプレゼンテーションの論理性、史料収集能力、熱意などを評価するその他0%科目名西洋史学演習6-1フランス語の文献講読能力の向上担当者名森原隆西洋史学コース2単位春学期火曜日4時限1年以上―――授業概要フランス語史料文献の読解をおこなう。フランス語史料の読解能力の向上、を目指す受講生の参加により、近世・近代フランス史研究を中心にした諸問題を考察する。西洋史学コース―276―

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